なちこの誕生日だから
みんな、
私の誕生日だから祝ったほうがいい。
今日はどれだけお酒を飲んでも、
どれだけ散財しても良い。
「だって、なちこの誕生日だから」
それで済んでしまう、
それほど偉大なのだ、なちこは。
34歳、アラサーのラストイヤーだ。
来年からはアラフォーになるらしい。
知ったこっちゃない、
34も35も36も変わらない。
29と30の壁を越えたとき、
それを知った。
24も25も26も変わらなかった、
大切なのは29と30の壁だった。
アラサーを控えていたころは、
とにかく絶望と焦りに満ちていた気がする。
結婚しなきゃ〜なんて可愛い夢を持ち、
未来とは明るく、家庭とは幸福であり、
結婚は成功だと考えていた。
それが、今はどうだ。
未来とは明るくも暗くもなく、
家庭とは必ず持つべきものではなく、
結婚は人生の墓場だと思っている。
ただ息をして、食べて、眠っていれば
あちらから寄ってくるのが未来、
勝手に遠ざかっていくのが過去だ。
それに気づいてから、
生きるのが楽になった気がする。
何かを成し遂げる必要はない。
ある程度、生きていればいい。
誰に迷惑をかけることなく、
ひっそりと、緩やかに。
緩やかに落ちてんのか昇ってんのか、
それはどちらでもかまわないが。
可能であれば、
大釜で茹でられるのは嫌だ。
可能であれば、
上のほうに招かれたい。
とんでもない、
誕生日に公開する渾身のnoteがこれだ。
今日はすごく調子が良くて、
スラスラと言葉が文字になる。
33歳まで、
ある程度楽しく苦しくやってきた。
33歳の私が最後に読んだのは
「平家物語」で、
その前に読み終えたのは
「カナシミ水族館」だった。
随分と、悲哀に満ちた最後である。
34歳、読んでる途中の
「スカイツリーの花嫁花婿」は置いて、
何を最初に読もうか。
重要だ、
34歳になって最初に読んだ本。
なぜ、ずっと温めていた
「平家物語」を読んでしまったのか。
それが、残念でならない。
34歳最初の後悔は、
誕生日を待たずに「平家物語」を読んだこと。
凡ミスにも程がある、
誕生日は決まっていたのだから。
やはり、
最初に読むものは大変満足したい。
大変満足した状態で、
新たな1年をスタートしたいのだ。
積読本のなかに、
そうなるであろう作品は、きっとない。
待ちに待った「平家物語」と
「クスノキの女神」は読み終えている。
どうしたらいい、
私は何を読めばいいんだ。
あえて間違いない名作「こころ」や
「人間失格」から始めようか。
新潮文庫のプレミアカバーを買ってきて、
そのまま本棚に置いてある。
「百年の孤独」に手をつけようか。
地元にある本を売る気がない本屋で、
初版をゲットしてきた。
明日、本屋に行こうとも考えたが、
なぜかまだ仕事が残っている。
(本当なら27日から休みだったのに)
のんびり本屋に行く時間はない。
幸か不幸か、
明日には沖縄に旅立つから、
今から読み始める本は沖縄に持っていく。
34歳最初の1冊+沖縄旅行のオトモなのだ。
絶対に失敗できない選書、ハードル高すぎ。
頭が痛くなってきた。
34歳。
この歳になって、
自分の誕生日をここまで盛大に、
さも世界一重要な記念日かのように
祝おうとする大人がいるだろうか。
「いつも私を支えてくれるみんなに感謝」
とか言わないんだから、
我ながら素晴らしい性格だと思う。
なんだか、今日はすごく調子が良い。
世界で1番の幸せものになれるかもしれない。
そんな期待と皮肉をこめて。
私、お誕生日おめでとう。
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