自己紹介はいつも難しい
自己紹介というものは、私にとっては非常に困難なものである。
どうも自分は自分を正しく理解できていないようだ。おそらく、かなり「自分」という存在に対しての認知が歪んでいるらしい。
過去に、大学の授業で、「ジョハリの窓」というワークをした。
大まかにいうと、「自分」という1人の人間を、自分と他者の目から見た時、「自分しか知らない自分」「他者しか知らない自分」「自分も他者も知っている自分」「自分も他者も知らない自分」の四分割される、という理論である。
友人数人とペアを組み、プリントを一枚もらう。自分、友人1人1人について、自分の思っているその人の特徴(性格のようなニュアンスに近い)を書き込む。そして、友人について書いたものは切り取って本人に渡し、自分と書いたものと比べる、といったワークであった。
当時、私は、友人が書いた特徴と、自分が書いた特徴に、重なっているものが存在しなかった。
友人らは「やさしい・真面目・知識が豊富・頑張り屋」など書いてくれていたが、私はというと「ネガティブ・元気がない・落ち込みやすい」などばかり書いていた。
怖くなった。「こんな良いこと書いて貰う資格などない!」と、落ち込んだ。自分に対する評価が常に否定的なのである。どうも良くない。
本当の自分はすごく暗くてダメな人間なので、人前では明るく良いように振る舞った。
自分というものを、完全に見失っている。
とにかく自分の感情に鈍感である。つらいとか苦しいとか、うれしいとかたのしいとか、そういったものを後に置いて、人を楽しませたりすることに尽力し続けた。なるべく自分の話をしないように、常に聞き手に回った。自分の話は面白くないと思っていた。
結果的に、気の置ける友人ができない。人間関係が結べたとしても、本当の自分を出せない。そもそも本当の自分とは誰だ?
いつも仮面をかぶっているようだった。自分はいったい誰なんだろう。真っ暗な深海で、息の仕方もわからず、とにかく前に進み続けるような感じだった。
結果的に、からだもこころもダメになった。
感情には鈍感であるけれど、かなり自分は思考が文字で語られ、人よりも多いらしい。
とにかく書いてみようと思っている。書いて書いて書き続けて、自分を吐き出して、その中から、自分という人間の原石を見つけられたらいいなと思っている。
おそらくこの文章は自分だ。多分まとまりがないし、内容もごちゃごちゃになると思うが、それが自分である。多少なりとも、読み物としておもしろいものが書けたなら、幸いである。
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