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スパイスの産地ケララの旅
タミルナード州とケララ州のボーダーラインでバスは終点。ほんの50メートル歩くとそこはケララ州の入り口の町クミリーがある。
クミリーはスパイスの産地として有名な町でスパイスファームやスパイス専門店が町中に並んでいる。
私もこれまで何度もこの町にスパイスを買いに来ていて3年ぶりの滞在となった。
高地にあるクミリーは涼しくて避暑地としても有名な観光地。他のインドのごちゃごちゃした感じは全くなく、自然豊かで人も町ものんびりとしたいい町だ。
ここでは新鮮なスパイスを買った。店の人に、「このスパイスひ今年収穫したのですか?」と聞くと、「今年じゃなくて今日収穫したものだよ」と、聞いて恥ずかしくなった😅
それほど新鮮で上質な粒も大きくキレイなスパイス。大航海時代にポルトガルが手に入れたかったのが黒胡椒というくらい、この地域マラバールのスパイスは上質で価値が高い。
スパイスファームでは実際にスパイスがどういうふうになっているのか見学していろんな話を聞いた。ブラックペッパーの受粉の仕方やマルバールのバニラの受粉には100%人の手が加えられていることを知ってマーケットで売られてたバニラが1g30ルピーと物凄く高い理由もわかった。
クミリーの町中いろんな場所でコーヒーの木を見た。各家庭でコーヒー豆を干して飲んでるのが羨ましい。
この町ではそこら中でビーフが食べられていた。ビーフペッパーフライはクミリーのフィッシュなスパイスとココナッツと炒めたシンプルだけど味わい深い料理だった。ビックリだったのが、作っている人はヒンドゥー教だというから本当ビックリ!!ヒンドゥー教では牛は神様だから北インドの人が知ったらビックリするだろう。やはり、食べることはないそうだけども、娘さんはビーフ食べるって言ってた。時代の流れで今の若い人達の宗教心もきっと変わってきているんだろう。宗教に縛られないのはいいとは思うけれどもなんだか複雑な気持ちになった。
旅を始めて2週間、ずっと刺激的な場所ばかりいたからここでほっと一息つこうと思った。
ずっと暑い所にいたから寝る時にどこからかやってくる蚊に刺されて痒くて眠れなかったから、涼しいクミリーでは毛布にくるまって快適に熟睡できてスッキリしたし休む事ができた。
そんなクミリーを後にして向かったのがコーチのエレナクラム。ケララ州で最も都会のこの町にもたくさんのスパイスが集まっていてマーケットは賑わっていた。
この町で食べたかったのがビリヤニ!マラバールビリヤニと呼ばれていて程よいフレッシュなスパイス加減と具材の旨味が混ざり合ってとても美味しかった。これを食べるためにケララまで来た甲斐があった。
ケララもっとゆっくりしたかったのだけれども、何度も来たことがあったので先もあるのでケララの旅はここで終わり。
なんとか電車チケットも買うことができたので3年ぶりに楽しみな楽園へ😆🌴