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蜷川実花展に行ってきました。

岐阜高山で開催中の「蜷川実花展」に家族で行ってきました。
(見てない方にはネタバレになると思います)

入ってすぐ大きなスクリーンがあり、そこに花の写真が映し出されていました
印象的な音とエフェクトとともに
次の美しい写真に切り替わるというものでした
人の影がうつると、それもまた絵になる…
いつまでも見ていられる感じでした


音と映像の余韻に浸りながら次のコーナーへ
人の背丈より少し高いくらいの透明写真がいくつか設置されていました


透明写真と照明、そして工場内に差し込む自然光が織りなすアート


光と影


写真の裏側は、ミラーになっててこれまた楽しい


面白い空間でした。
人もアートの一部のように見えて、混んでてもさほどストレスになりません


そして建物奥に吊り下げられたたくさんのクリスタルガーランド。
1,100個ほど吊り下げられているそうで、圧巻でした


古びたコンクリートがクリスタルのかわいいさを引き立てる


そして端っこにぽつんとネオンサインon写真。まるで路地裏に入ったかのような。
このさりげなさ、もうやめてオシャレすぎる。
最後はthe蜷川実花な、お花の写真のパネル展示。
このパネルの前で写真を撮ればわたしも蜷川実花になった気分。
映えますね〜

今は映像や立体作品にも取り組まれてるけど
わたし世代(40代)からすると、蜷川実花といえばやっぱり「写真」で。
HIROMIXと長島友里枝と合わせてこの3人の女性写真家が10代のわたしにとってすごくセンセーショナルでした。
(90年代ガーリーフォトブームがあって、我々女子高生は常に「写ルンです」持ってたけど、これってこの3人の影響って言われてるんですよね。)

HIROMIXと長島友里枝は自身も被写体になってて(しかも露出度高めで)
写真のことはよくわかんないけど、かっこいいな〜と思ってました。
蜷川実花の写真を初めて見たとき、やはりあのビビッドな色使いが衝撃的だったんですが、どこかやわらかさもあって不思議な写真だなと思ってました。写真集もよくチェックしてました。
お花だけでなく、蜷川さんの撮る有名人の写真も好きなんですよね。
みんなアーティスティックな感じに写って、なんかズルい!みたいな笑

そして今回の「蜷川実花展」、とてもよかったです。
「廃工場」と「作品」の対比が奇妙で不思議な空間を作っていて、美術館特有の緊張感がまったくないのが新鮮でした。「廃工場」のわくわくドキドキ感はありましたが。

撮影不可なのかと思いきや、むしろ撮ることを楽しんでくださいと言われてるみたいで、娘も珍しく自分で写真を撮りたがりました。たくさんの人がカメラ片手に空間を楽しんでいるようでした。

それにしても建物に入るまでは、本当にここでアート展がやっているの?という感じで。

駐車場から建物に行くまで、いたるところにポスターと矢印が。
映画「アメリ」みたいです。


「第1倉庫」って


アート展見にいくのに「安全第一」って面白い。
ここを歩いて会場に向かいました


そして入り口。思いっきり配電盤みたいなのの横にポスター
とにかくギャップがすごい


会場が「工場跡地」だものね


帰りは、工場に置かれてる椅子も、ちょっとアートのように見えてしまうのでした

入場料も1,000円と良心的で、近ければ何度か行きたかったです。
蜷川実花展はいつも行ってる美容室Stellavieのオーナーさんに「よかったですよ〜」と教えてもらい、気になっていたので行ってみました。行ってよかったです。面白かった〜。

娘も楽しそうでよかった💕


今回の展示で、立体作品という挑戦や、見る人を楽しませるためのコンセプトの中に、変わらず花や自然をやさしくビビッドに撮り続けていること、童心のように素直に「かわいい」とか「きれい」を表現されてることにじわじわ感動しました。ずっとブレない方だなあと。
(蜷川さんが、子供の頃リカちゃん人形に背景を自分でセッティングして写真を撮っていたというのをテレビで観たことがあります。作品作りの動機や根底にあるものはそのころと変わらないのかも)

私自身、かわいいもの、きれいなものにはいくつになってもときめくことはありますが、ついナチュラルな感じとか、環境にいいからと地味なほうに走りがち(もちろんその中にもいいものはあるんですが)。娘が興味を示すキラッキラのファンシーすぎる雑貨にも「ううぅ」ってなってしまって、知らず知らずのうちに自分の好みを押し付けてしまっていたり…。でも自分も子供の頃キラキラしたものが好きだったし、やっぱり子供の「好き」を最大限尊重してあげたい。そして、改めて自分も「かわいい」や「キレイ」に対して素直でありたいと思ったのでした。

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