TWIGY & dj honda のリリパに潜入してみた
ラッパー・TWIGYのニューアルバムリリースを記念したリリースパーティーが2022年12月3日(土)に東京・渋谷のclub asiaで開催された。ゲストなななんとアルバムのトータルプロデューサーdj honda 氏!
日本語ラップのいわゆるレジェンドと呼ばれる先駆者たちの中で、「ライブを観たいけれどこれまで観れなかったアーティスト」が残り数人いらして、その筆頭がTWIGY氏だった。
昨年2021年の6月26日、YOU THE ROCK☆氏が、11年振りのフルアルバム『WILL NEVER DIE』をリリースした際もここasiaでリリースパーティーを行い、そこでTWIGY氏をゲストに「証言」を披露。この一曲だけTWIGY氏のマイクパフォーマンスを観ることができたけれど、もっと長い時間のショーケースを味わいたいなとずっと機会を伺っていて、今回それが叶った。
こんなタイムテーブルだったので、1:30前に会場入り。レジェンド達のライブすぎて若いヘッズには刺さらなかったのか?集客的にはだいぶ寂しく、年齢層も高め。それでもRUMI氏がご健在でステージに立たれている姿を拝見しまさに「継続は力」だなと敬服し、そしていよいよ1:30~TWIGYライブ!
正直、ペイジャー以降ソロのTWIGY氏の音源は存じ上げなかったのだけれど、氏のステージングを浴びたい!TWIGYのライブってどんな感じなんだろ!?というのが最大の関心だった。そして願いは叶った。ライブはラフにタフにスムーズに進行していった。曲間のMC、立ち振る舞い、間の取り方、客席との応答の仕方、コロナに対してなどなど。氏のいぶし銀のイズムが薫ってくるようなライブ。
憧れのアーティストが目の前でMCしているなんて、それこそ同じ時代にお互い生きていて、時と場が一致しなければ遭遇できない。生きてるからこそ目の前の人間の声を聴ける。ありがたいライブだった。
最後に客席から「証言やるの!?」「証言!」と煽られると、「演るかわかんないよ?」と苦笑いしながら、RINO LATINA IIと「証言」。歌い終わって、なんだか間が抜けたような空気になって、観客から拍手が飛ぶ前にステージを切り上げていったその去り際も、印象的だった。なんというか、このステージを観れて、氏がSNS開設してもすぐ継続できなくなっちゃうところとか、ワンアンドオンリーな表現者なんだなぁとつくづく感じて、アーティストはこうでなくっちゃ、なんて、好感度高まったのだった。
そこからなんとdj honda師のDJが30分!
これが凄まじかった!
時代の生き証人のライブを目の前で拝むことができるなんて!師の手がけた名曲の数々が矢継ぎ早に繰り出され、その合間にUSのクラシックを数曲。師がかける「N.Y. State of Mind」は重みが違う!!!やっぱヒップホップは爆音で鳴らすように設計されてる音楽なんすよ。家で聴くよりクラブの鳴りで聴くほうが断然食らう。かっこよさに卒倒するかと思いました。
たとえば
どれもこれも、メチャメチャかっこいい。
途中で「これ、新しいビート」と作りたてのビートをかけ、「誰かラップできるやついないの?」と客席を煽る。たまらない。この状況でこのレジェンドの前でステージ上がれたらそりゃあヒップホップドリームの道がひらけてたかもしれないが、この夜の渋谷にそんな猛者はなかなか居なかった。
終演後、大満足し会場を後に。
最高の気分で車に乗り込むと、駐禁貼られてました。
人生初。くやしい。
<了>
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