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Iot特許のプラットフォーマー「AVANCI」という企業

 こんにちは!元中小企業弁理士のnabです。本日は「Iot特許のプラットフォーマー・AVANCIという企業」というテーマでお話します。

 表紙画像は、みんなのフォトギャラリーよりいただきました。ジョーさんありがとうございますm(__)m。

 先日、日本の自動車メーカ各社による、コネクテッドカー関連特許へのライセンス契約がニュースになりました。

(1)AVANCIという企業

 この契約で、特許権者と日本の自動車メーカーの仲介を行ったのが「アバンシ(AVANCI)」という企業です。

 AVANCIは、4G/5Gなどの通信技術の特許を保有する電機・通信系会社と、その通信系の特許を使ってコネクテッドカーの開発を進めたい自動車メーカーの間に入って保有特許を取りまとめ、公正で円滑なライセンス契約を提供する企業です。AVANCIは、いわば、特許ライセンス契約のプラットフォーマーですね。

AVANCIのプラットフォーム概念図

 ちなみに、AVANCIの創設者・最高経営責任者のカシム・アルファラヒ氏は、元エリクソンの最高知的財産責任者だそうです。

 AVANCIが提供するプラットフォームには、特許を提供する側(ライセンサー)に、NTT、SONY、NEC、特許を提供される側(ライセンサー)に、トヨタ、ホンダなどの日本企業が参画しています。

 また、日本企業の他、NOKIA、エリクソン、BMW、ポルシェなど世界の名だたる企業も参画しています。

(2)IoTプラットフォームの必要性

 IOTでインターネットとつながるモノは、業種を問わず様々です。このことは、ボーダレス化を加速させる要因になっていると思われます。

 このボーダレス化に伴い、業種の異なる企業を繫いで、専門性の高い特許契約の取引を円滑化させるAVANCIのような企業の必要性が高まっているのでしょう。

(3)まとめ

 AVANCIのようなプラットフォーマーの出現は、知的財産の創出・保有・活用を自社で完結させる時代から、知的財産を他社と共有し、活用ていく時代になってきていることのあらわれであり、これからの知的財産権のあり方に、少なからず影響を与えていくものと思われます。

 今後の動向に注目ですね。最後まで、お付き合いいただきましてありがとうございました。

 

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