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英検1級は、高校英文法で充分に戦える #なぼと学ぶ英文精読会
英検1級の長文。一文が数行にもわたり、とても難しい印象があると思います。
確かに、出てくる単語はそれまでの準1級よりかなり難易度が上がりますが、使われている文法がどのようなものか、考えたことはありますか?
英検1級の長文に出てくる文は、高校英文法で全部読める
タイトル、そして小見出しで言いたいこと、全部言っちゃいましたが。
せっかく読みにきてくださった皆さんに、こちらをお見せしたいと思います。
(こちらのファイルは、先日の英文精読会で参加者の皆さんに配布したものです。今回特別に、こちらにもアップしたいと思います。)
これは、英検1級 2022年第2回の長文 Spider Survival の各文にどのような文法事項が使われているか、私が書き出したものです。
用語に慣れていない方には難解に聞こえるかもしれませんが、これらは全て、高校卒業までに出てくる文法です。
もっと言えば、この中でも半数以上は、中学生(一番早いもので中2)で学ぶ内容になっています。
1級だからといって、高校卒業以上の難しい英文法が使われているわけではなく、全て高校卒業までに習ったことで太刀打ちできる文なのです。
組み合わされば難易度が上がる
これを聞いて、安心したという方、文法をやり直してみようかなと思われた方がいたら本当に嬉しいです。
もちろん、これらの文法項目を全てやり直せば、1級の長文は完璧、スラスラ読める・・・かというと、残念ながらそうでないことは、最初にお話ししておきます。
なぜそうなるのか。
(1) 一文の中に複数の文法事項が出てくれば、それだけ、その文法事項だと気づくことが難しくなります。
(2) 単語の難しさなどに目がいくかもしれませんが、本当に難しいのは単語でさえなく、コンマだったりします。
(3) 文構造を考える上で、品詞の概念も重要になります。例えば、その単語が動詞かどうかわからなければ、文構造を決める大事な語を見落としてしまうでしょう。
でも、諦めないでほしい
本当のことを言っておかないのは不誠実になるので、以上3点、書いておきました。
それでも。
だから「文法やーめた」になるのはあまりにもったいないです。
例えば、準1級の長文だったら、出てくる文法事項のレベルは同等ですが、1級ほど組み合わせが複雑でなく、一文一文の長さも短いので取り組みやすいです。
精読をじっくりやってみようと思う人には、ぜひ準1級の長文から取り組んでみることをお勧めします。
(注:2級合格後の前提でお話ししています)