精神科病院入院日記(閉鎖病棟)32日目。転棟
2020年9月25日金曜日
東3棟から西3棟へ転棟
転棟は事務作業的に進む
川口病院に入院して32日目、変化が訪れる日でした。
それが私の転棟です。
私が居た病室には先住の方が5人いましたが、全て私より先に西3棟へ転棟していました。
病室の違う方は転棟が遅いという事例もありましたが、この病院ではほぼほぼ順番に転棟させていきます。
それが告げられたのは朝食、検温が終わって10時になる前でした。
ナース室に呼び出されて、主治医に転棟日です、と告げられます。
荷物なんてものは買い物かご1つに収まるくらいしかそもそも持ち込めていないので移動は直ぐでした。
13時30分に転棟しますが、転棟先の西3棟での事務手続きが結構長い。
なんでも持ち物全てが「盗まれていないか」を確認するのだそうです。ちゃんと数が合っているかを調べます。だから、家族が持ち込むものも、ナース・職員らに必ずチェックを受けます。そういう管理をします。
西3棟は薄暗い病棟でした。
立地の関係から、陽が入りづらいのも関係してます。
そして騒がしい。ここで落ち着いて過ごせるのか不安になりますが、転棟先には既に転棟していた、東3棟で同じ病棟だった5人と再会します。
そういう話相手がいることが私にとっては救いでしたね。
テレビは患者の病室の一角にある形で、東3棟とは全く違う。
チャンネルも奪い合いでこれでは好きな番組も見られないだろうと早々に諦めました。
16時頃にようやく持ち物検査が終わります。
私の部屋は、西3棟の一番北の西側の部屋、4人部屋でした。
この部屋の病人がとてもユニークであるのですが、それは後日に回します。
何事も事務手続きが入り手元に届くのが遅い。
リップクリームとヘアブラシを家族が持ってきてくれていたのに私の手元に届きません。大体、病院に届いてから2日くらいかかると思ったほうが良いでしょう。
ナース・職員が忙しいのは分かります。
狭い病棟に52人も詰め込んで、担当するナースは5.6人なのだから。
精神科の法に則ってると書いてありましたが、じゃあその法が患者の数に対して破綻しているよね、と今でも思います。
八王子の滝山病院でナースが患者に暴行・暴言を吐くのが記録されていましたが、ああいう風になるのも病院の体質があるでしょう。
川口病院の西3棟はそこまで酷い人はいませんでしたが。
東3棟から移るとき、ガミガミ怒っていた婦長が、「西3大変だけど頑張ってね」と言ってくれました。いつも自分に怒っている印象でしたが、それは怒らなければならない立場だったのだろうと想像します。
googleの評価だとこの辺のナースに対して手厳しく星1が付いていたりします。
私は措置入院になる寸前だったらしく、そこを、入院するにあたり私を見た医師が「医療保護入院」に切り替えたそうです。家族の助けが無かったら、措置入院でした。
転棟は光が当たる部屋がいいとか言えば変わることが可能だと聞きます。ただ、いびきとかは駄目と。いびきが一番集団生活の中で辛いのですが。
あとは恨みつらみのメモがありますね。
・刑務所と同じ。入院3日目の子もそう言う。
とあります。たぶんこのタイミングで入院してきた患者の言ったことを記したのだと思います。
・病状で判断していない。日数で転棟の判断が下される。
これは半分は当たっており、半分は外れていました。
東3棟こそ、順当に30日過ごしましたが、西3棟は19日という速さで開放病棟へ転棟出来ました。色々な幸運が重なった結果ですがる
・病院のルールに不満を言ったら入院が伸びるのがおかしい。
これは定かではないですね。入院時はそう思っていましたが、退院を判断する医者・ナース・職員すべての総合点みたいなところもありますし。
もちろん、治療に同意せず、つまり反抗的な立場を取り続けていたら入院が長引くのは間違いではないでしょう。
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