精神科病院入院日記(閉鎖病棟)29日目
2020年9月22日、火曜日
気分の落ち込み。どう足掻いても退院出来ない現実
中途覚醒2回して、7時に起きています。
朝食後、前日の西3棟の様子が酷かったのと、上手くやっていれば開放病棟に行けていたかもしれないという理由から落ち込みます。
この日は昼食を食べませんでした。
15時頃、薬剤師さんと話して、色々と助けられます。
担当ナースが多忙であまり私の世話する時間がないので愚痴を言える人は助かりました。
同じ病室のYGさんが転棟します。
その後電話で弱音を家族に話しました。
落ち込むだけ落ち込み、人に助けられて回復する
トイレの問題はずっと嫌でこれがもっと綺麗だったりしたら違ったかもと思うほどです。それほど閉鎖病棟の重度のほうは大変です。
「外泊を最大の目標に」と書いていますがコロナ禍で結局出られなかったし、理由を付けられて外の自販機に飲み物を買いに行くことすら出来ませんでした。家族にコーヒーをペットボトルで送ってもらっており、7本で送料が結構な額になったそうです。そう訴えても病院は変わりませんでした。
「なにかすることがマイナス(入院が伸びる)になる」と書いています。
西3棟での生活、その次の開放病棟での生活を鑑みればこれは正しかったです。いかに病院に対して従順になるかが大切です。
病院・入院に対する不満が列挙されます。
お風呂に毎日入りたい。
美容室に行きたい。
歯医者に行きたい。
日常を取り戻したい。
再入院してる人がかなり多い。
治療する病院ではない。
精神論の治療でしかない。
画一的すぎる治療プログラム。個人に対応したものでは無い。
病気というより性格の問題。
その後、薬剤師さんと話して、愚痴が言えて多少落ち着きます。
・転棟するけどそれは「ゴールが近づいたと思えば」
・他の新規患者の入院で既存の患者が押し出される(退院)パターンがある。
・ストレスでスイッチが入らないように。
・77日(11週)でが平均的な退院日数。
・帰る場所が無い人は退院が伸びる。
・病院の都合で転棟日時が決まる。
などを教えてもらいます。
入院を通して一番感謝しているのは飽きさせない工夫をしてくれた作業療法士と、薬剤師でした。
ナースや職員は忙しいのであまり話し相手になってくれません。
こういう日記をあとになって書くということ
これは、私を今一度律する作用を持っています。
また精神病院に閉じ込められないように。
病院で学んだ、精神に良いこと(デジタルデトックス)は積極的にすること。
退院して何度も気分が落ち込んだりします。
希死念慮もあります。けれど、こういう日記を振り返ることで
「また閉鎖に入りたいか?」と自分に問いかけます。