精神病院入院(閉鎖病棟・開放病棟)7日目
閉鎖病棟7日目。2020年8月31日。
この日の昼頃に家族からの荷物が1日遅れで私の元に届けられました。
両親もこういう病院への入院なんて初の事態だったので色々と手違いがありました。それを私がナースたちから非難されるのです。
もっとも31日はまだ書いてあることが少ないです。
・髪と身体を洗う(お風呂がありました)
・12:00ごろ、ろれつが回らなくなるし、動きがスローになる(リスペリドンの副作用)
・身体が熱く感じる-他の人は寒いと言う
・面会
の4点しか書いていません。
聞いたルールを必死に覚えようとしています。
・担当医師の診察は毎週金曜日であること、
・担当看護師がいるのは月曜・火曜・木曜・土曜であること、
・薬剤師もいること、
・風呂で出したものは月曜日のお風呂なら木曜日に、木曜日のお風呂なら月曜日に返却される。
お風呂は週2回である。
これがなかなかに厳しかったです。冷房が常時聞いているとはいえ、夏場に週2回しか入れません。それに1時間30分で東3棟の患者26人を全部まわすので、その中には要介護者もいるので、自立できる人はすし詰めです。
女性職員に見られるのが恥ずかしかったのですから、女性が男性職員にお風呂を見られるのはもっと辛いのではないでしょうか。
一人あたりのお風呂は10分未満でした。
かなり若い女性職員、その方は本人に聞くと20歳だと言う、も居たので裸になるのは恥ずかしかったです。
リスペリドンというのはこの時に初めて飲んだ薬で、とくかく副作用に苦しみました。それが最初に書いてあるろれつが回らなくなるです。
でもこれが無いと夜に睡眠剤だけでは眠れなかった。
そういう症状を伝えてもナースは無関心というのが、精神病院の恐ろしいところです。死ななければ良い、という態度なのでしょうか。
でも死者は出ました。警察も来てました。その辺どうなんでしょうかね。
テレホンカードで親に電話をかけて私もここに居たら殺されると言ったと思います。
ノートと鉛筆がある幸せ。
メモ書きにはコピー用紙100枚ほどが良い。
勉強は入院コスパが良い。
ノートと鉛筆2本、ボールペン1本が許可されて、ものを自由に書くことが出来るようになりました。それまで病院に置いてある目安箱の紙を取っては借りた鉛筆で書いていたので、自由度がかなり上がったと思います。
「更級日記」で書物がある幸せの記述があるのですが、それと同じでした。
また、本も3冊許可されました。
このとき親に持ってきてもらったのは
マンガ「王子が私をあきらめない」
マンガ「あの鐘をならすのは少なくともお前じゃない」
勉強「next stage」
の3つ。
夜眠る前にネクステージをコピー用紙に書き起こして1時間ほどやって、消灯前に漫画を少しずつ読みました。退院した今考えるとおかしい話ですが、当時、自由が私に与えられた、と思いました。それくらい自由が制限されるのが私が入院した精神病院だったのです。
入院して一週間たってやっと、私が日常使っていたものが私の手にほんの僅かですが戻ったのです。それは精神的支柱にもなりました。
勉強本は入院中、退院するまでずっとやりました。1冊に対し時間効果が高いのは勉強本だと思います。特に冊数制限があると1冊のコスパを考えると勉強は入院コスパの良いものだと思います。
8日目に続く。
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