精神科病院入院日記(閉鎖病棟)34日目
2020年9月27日、日曜日
久しぶりの外
基本的に川口病院の朝食は食パンです。それが3枚と細切れされたサラダと牛乳という組み合わせです。ご飯が朝食になるのは週に1回しかありません。
9時に検温、この日曜日は午前にOT(作業療法)で内容は「喫茶」でした。
と言っても8種類くらいある飲み物からコップ1杯分を選ぶだけです。
入院して、検査以外で初めて外に出られました。といっても屋上ですが、それでも夏の終わりに近づいた空気を全身で感じられたのは嬉しかったです。
軽くジョギングしたり、ドッヂボールしたり、輪投げしたりでした。
閉鎖病棟は患者に静養を与える場所なので基本運動すらありませんが、急性病棟ではない、慢性病棟だと運動も必要とのことなのでしょう。
それは退院に向けて理にかなっているし患者の管理もあるのでナースは大変だと思います。あのとき屋上でも外に出して貰えたことを今も感謝しています。
病棟生活においてメモは大切
とにかくメモしています。
前の日記にも書きましたが同室の3人はずっと病棟にいるということ。
看護師の態度もより厳しくなり、東3棟では問題行動ばかりだったASさんが大人しくなっていました。それまではひたすらナース室にへばりついて、ナース・職員に「帰りたい」と訴えていました。
噂で聞いた所、お酒の飲みすぎでここに入院したらしく、更に親族に見捨てられているようです。親族に見捨てられると退院がかなり難しくなります。生活保護の申請や居住所の定員など問題が多いそうです。
この日は「世界一わかりやすい英文読解の特別講座」を親に持ってきてもらい読み物代わりにしています。
この英語の本はそこそこ問題レベルも高く、かつ読み物としても優秀だと思います。
なんどか書いていることですが、勉強は時間潰しのコストパフォーマンスがいいです。精神科に入院するならお勧めです。
後述することですが、開放病棟でもずっと英語を勉強しているおじいさんがいました。その方は持ち込み本を「英和辞典」「和英辞典」にしていました。時間つぶしに最適といえど(分厚さの点からも)、あのおじいさんを自分も見習おうと思いました。
飲み物は病棟では「ただの水」か「熱いお茶」しか飲めません。
家族の支えが無いと毎日のコーヒーすら飲めません。
この日に東3棟で同室だったNNMさんが開放病棟へ移りました。
NNMさんは東3棟を約30日、西3棟を約30日と大体同じペースで推移していました。それがたぶん「医療保護入院」の退院のスケジュールなのだと思います。
病棟ではひたすら「ナース・職員に対するマナー」を叩きこまれます。これが出来ないと「治療に協力的ではない」とイタズラに入院が伸びます。
10月も近くなってくるということで長袖をもってきてもらうことを記してこの日は終わりました。
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