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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)45日目

2020年10月8日木曜日

この日の様子
07時40分  朝食、薬2種2錠
09時    検温
10時~11時 OT(作業療法)、この日はストレッチのちレモンティー
11時10分  家族への手紙を入れた封筒をナースに届け願い出る
11時30分  昼食、薬2種2錠
13時  音楽
15時    お菓子
16時15分  自己管理の薬
17時30分  夕食、薬3種3錠
18時30分~ 英文写経
20時05分  薬4種4錠
20時30~21時 音楽

病院のストレッチは、西3棟には広間がないので各自部屋で、作業療法士の言う通りに、棒を交えてするものでした。入院生活は、特に閉鎖病棟では身体を動かす機会がかなり減るので、これだけで良い運動になります。

自己管理の薬は15時に出来上がるので、そのあとナース室に各自で取りにいかなければならないのですが、この日は16時まで忘れていました。
こういう一つ一つのミスで入院が長引くと信じていたので、やらかした時は凹んでいました。

この日の気づきなど

この日は、自分はまだ入院しても立ちなおせる時期だ、と親と共に電話越しで思いました。なぜなら、高齢で身寄りのない人がこの病院・病棟には多いからです。身寄りが無ければ困りごとが多くなるし、ナースにいちいち頼むのも気が引けますし、退院の際、住む場所が無い・見つからないならそれだけで退院出来ません。

この日で45日目ですが、親も参ってきているようでした。それは、入院にかかるお金が半端では無いし、面会自体が1時間半かかる距離であったりしたからです。そういう親の話を聞くたびに退院して余計な迷惑を掛けたくないと思いますが、それで退院できる訳ではないのでじれったさが募りました。

ナースが、同室の暴れる人に対して言っていたのが
「みんな我慢している。そうしている人を開放に行かせたい」と言う事でした。その暴れる人も幻聴が聞こえるのは仕方ないにしても、ナースの評価は幻聴だと自覚せず、他人に暴言を吐いている人に対して叱っていました。

同室では無いのですが、東3棟では一緒だった人も、どうなれば退院へと向かうのか、について言われていて、その方は「かっとなる時に手が出てしまうことを無くす」が目標らしかったです。
自分もイライラしやすいので気持ちが分かります。
この日はたしか、食事の配膳かなんかで揉めていたはずです。

日記を見返すと、
とにかく、病院の処遇に対して不満が溜まっては、それを解消するために考えを変えて頑張っていたように見えます。
退院が一番、確実に日数が伸びることは、入院きっかけとなった症状が再び出る事でしょう。私の場合、他人に対するイライラがそうでした。

西3棟はもうすぐ転棟となるのですが、開放病棟での生活は棟の中では一番長く、まだまだ「教育」または「訓練」が続きます。


10月8日の日記

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