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焼きおにぎり物語

居酒屋に行った時、焼きおにぎりがあると頼みます。

その理由は、単純に食べたいから。
あともう一つは、思い出の味を探しているから。

約13年14年?前くらい??(あれ、もうそんなにたっているのか!!)
新卒で勤めた病院には、ベテランのおばちゃん調理スタッフがいました。
お孫さんがいて、病院の食事作りをこなしながらおばあちゃん業もして、今思えばとてもパワフルな方でした。
その方が作る料理は、ほんとーーーーーーーにどれもおいしかった。
何が違うのか、わからないけど、何でもおいしかった。
中でも、「おいなりさん」は絶品!!!
落し蓋をして水分がなくなるくらいじっくりお揚げを煮てた記憶があったので、見よう見真似で作ったところ、すごく硬いお揚げができた。
なんでだ。。作り方聞いておけばよかった。。。。

そして「焼きおにぎり」
余ってしまった冷凍ごはんが貯まってきたら、焼きおにぎりを作ってくれました。
これが、やたらうまい。ガスコンロで網焼きグリルパンを使って焼いていた、その記憶しかない。
正直、味の記憶がかなりなくなっていますが。なんであんなにおいしく作れるんだろう。
あの茶色い焼きおにぎりが恋しい。
おいしかったなぁ。

そして、もう一つ
魔法のような焼きおにぎりがありました。
この魔法のような焼きおにぎりを作る方も同様に、何を作ってもすばらしくおいしくて、疲れた体に染みる幸せなご飯でした。
以前勤めていた所で、オーナーのお母さんが作ってくださった賄いです。

少し柔らかめのまあるい焼きおにぎりで、ダシガラみたいな粉末っぽい何かが入っていた。たまに、味が変わるが、どれも本当においしい。
「何を入れているんですか?」ときいたら、「適当よ~」と言われた。
先輩にも聞いてみたら、「魔法だよ」と笑って返された。

不思議。
本当に魔法だな。
どの料理もとびきりにおいしいのです。
謎だ。謎だ。

そんな美味な焼きおにぎりに出会いながら、働いてきたわけですが、いまだにこの2つの焼きおにぎりに近いものを作れない。
そして、飲食店でも見当たらない!!!!!!!!!
いったいどうすれば、またあの焼きおにぎりが食べれるのか。

あの味に再開したいいいいいいい。

そしてこういった、何を作ってもおいしい料理ができる人は存在する。
私はまだまだ全然できない!!!
とにかく気を抜くと薄味になる。なので、力を抜いて作れない。それがよくないのか。

ほんで、そういう人の手っておいしいそうなんだな。
おいしそうな手。

焼きおにぎりとともにおいしい手も作れるようにがんばるぞと。 

あと、おいしい記憶って、
良いもんだなぁ、秋。

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