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ATVのaDrums、aD5
2年ほど前、電子ドラムを買い換えようと思った
電子ドラムは以前からRolandのV−Drumを使用していましたが、かなり前のもので音に満足出来なかったことと、パッドの劣化が進んでいたため、買い替えを検討しました。
色々と調べてみると、ATVという聞き慣れないメーカーがあります。
ATVはRolandの創業者、梯郁太郎さんが新たに創業した会社とのこと。
実際に楽器店に出向いて叩いてみると、その音質の良さに驚きました。
また、音源本体のデザインもコンパクトでシンプル(これ大事)。余計な装飾はありません。
とりあえず音源だけを買う
前のドラムパッドも劣化したとはいえ、メッシュパッドです。最初は音源のみを交換しました。
音源部のaD5は各電子ドラムメーカーのパッドに対応可能です。パッドを繋いで、どのメーカーのどのパッドを接続しているかを選択することで、最適な状態になります。これで今までのセットが生まれ変わります。心臓部にあたる部分なので、当たり前ではありますが。
aD5はシンプルで良い音、HPで音源が買える
aD5はハイレゾでサンプリングされている音源です。シンバルのサスティーン(余韻)も気持ち良く鳴ってくれます。また、余計な加工もされていないため、生ドラムと比べても遜色ありません。というか、生ドラムの音がします。
そして特徴的なのが、専用HP(ATVサウンドストア)で音源が追加購入出来るということです。
元々いくつかのドラムセットがプリセットとして入っていますが、気に入ったドラムやシンバル等で独自のセットが構築出来るのも魅力です。
無料のものもありますが、私はいくつか購入してセットに組み込んでいます。
今までの音源って、デフォルトのセットが50あっても、実際使うのは2、3個だったりするので、追加購入でセットを組み換えする方がいいですね。
音源の性能を最大限活用するにはドラムセットも・・・
しばらく音源のみで使用していると、どうしても気になることが。
以前のパッドはトリガー(振動をピックアップする部分)が打面中央の1箇所のみのため、意図しない音量で鳴ることがしばしば発生していました。また、バスドラム用パッドが練習用パッドの様な形状で、踏んだ時の感触が違う。ハイハットも12インチで、ハイハットスタンドを本来のセッティング位置にすると、ハイハットに当たらず、特殊なセッティングになっています。
「生ドラムと同じように叩けなければ意味ない」という思いが増す日々でした。音源が良くなったため、ハードウェアの限界を感じてしまうようになり、音源の導入から1年後、aDrumsを買ってしまうのでした。
ハイハットが14インチ、打面のトリガーが複数ある
ATVのaDrumsは胴を持ったメッシュパッド。トリガーも打面の周囲に3箇所ついているため、反応も自然です。バスドラムは18インチあり、流石にでかいですが、踏んだ感じはそのものです。足の負担が軽減されました。
一番良かったのは、やはり14インチのハイハットでしょうか。セッティングが決まります。
Mac/PCに繋いでMIDI録音
通常はL/Rの2チャンネルでセット全体をオーディオとして出力しますが、USBケーブルでMacやPCと繋ぎ、individual MIDIという機能を用いてマルチトラックでの録音も出来ます。録音するDAW側の設定も必要ですが、多チャンネルのオーディオインターフェイスを使わなくても可能なので、非常に便利な機能です。練習にもレコーディングにも活躍しています。
生ドラムとの違いを認識して使えば、とても便利
ほぼ生ドラムといっても良いのですが、ヘッドフォンをしていると、叩いたドラムの振動を直に感じるという部分が無いので、電源を入れずに練習台として叩くこともやるといいと思います。
あと、振動対策はしっかりとしましょう。