原稿のケアレスミスを無くすには?改善方法3選!
こんにちは。
突然ですが、皆さんは忘れ物や無くし物をした経験はありますか?
自慢じゃありませんが、私は財布も携帯も家の鍵もカバンも、あらゆるものを無くしたことがあります。
しかも、それぞれ少なくとも5回ずつは無くしています。
はい。完全に発達障害です。
医者の診断こそ受けていませんが、ネットや書籍で調べると、ADHDの特徴に嫌という程あてはまるので、ほぼ間違いないと思っています。
昔から学校のテストは、どんなに簡単なもので「完璧だ!絶対100点だ!」と思っても、くだらないミスをして95点とかでした。
「ケアレスミスに注意しなさい!」と何度怒られたことか。
授業中も落ち着きがなかったらしく、小学校の授業参観中にまで親から注意されていました。
そんな私が新卒で"報道記者"というミスが許されない仕事に付いてしまったのですが、もちろん毎日ミスの嵐でした。
誤字脱字、人の名前は覚えられない、カメラの録画ボタン押し忘れ、事実誤認.…etc。
当時の先輩からは今でも発達障害を略して「ハッタツ」と呼ばれています(笑)
そんなミスの多い私が、効果があったと感じた原稿のミスを減らす方法3選をお伝えします!
1.原稿は必ず声に出して読む。
これはテレビマンが最初に教わることの1つです。
声に出すことで、文章のリズムも確かめられるうえ、漢字の読み方や脱字もチェックすることができます。
ここでのポイントは、本気で読むということ。
小さな声で流して読むだけでは意味がありません。
ほぼ全員の記者が取り入れているテクニックなので、原稿を音読している記者で取材現場が騒がしい時もあるほどです(笑)
誤字脱字が多いという人は騙されたと思って、恥ずかしがらずに声に出して読んでみて欲しいです。
2.自分の中に"チェック上司"を飼う。
文章を読み返す時は、"客観性"が大事です。
自分の中にいる厳しい上司が読む感覚で読んでみると不思議と間違いが見えてきます。
感覚的には、後輩の原稿をチェックするイメージに近いですね。
間違いがないか、分かりやすいかどうかなど、文章を俯瞰して見られるようになるのでオススメです。
ミスをする時というのは、得てして焦っている時です。
そういう時こそ私は、一旦落ち着いて自分の中の上司にチェックしてもらうことにしています。
ちなみに、チェック上司を呼ぶベストなタイミングは原稿を1日寝かせた後です。
これは池上彰さんも「伝える力」という本の中で言っていたことで、次の日に確認すると全く違った文章に見えてくるとのことでした。
時間的余裕がある場合は試してみてください。
3.同音異義語・固有名詞を意識する
これは、間違いやすいものの代表格としてあげさせてもらいました。
同音異義語はパソコンで変換する際に間違いやすいのと、テレビ的に耳で聞くだけでは意味がわかりづらいので、テレビ局ではなるべく使わないようにしています。
確かに私も、同音異義語を使わないよう心掛けるだけで変換ミスがグッと減った気がします。
また、テレビで絶対に間違ってはいけないものの1つが固有名詞です。
「『てにをは』は間違えてもいいから、固有名詞だけは間違えてくれるな」と上司から口酸っぱく言われてきました。
人名や社名など、間違えると失礼にあたることが多いためです。
固有名詞は、公式サイトの文章からコピペするなど自分で打つことを極力避けるほか、指を差しながら1字ずつ確認するなど、徹底したチェックが必要です。
毎日新聞の校閲記者グループが出版している「校閲記者の目」という本の中では、校閲記者は文章を読み直す時に
「1.文章の流れだけを読む」
「2.カタカナだけを読む」
「3.数字だけを読む」
のように多角的に何度も読み返すと書かれています。
これを参考に「固有名詞だけを読む」という読み返し癖を作っておくと、最悪な間違いをしなくて済むかもしれません。
まとめ
今回は3つの方法を紹介しましたが、ミスを減らすのに最も大事なのは、結局、文章を書きまくることだと思います。
文章を書きまくると、自分がどんなミスをしやすいのかクセのようなものが見えてくるので、余計なことにまで脳みそを使わなくて済むようになり、文章が格段に書きやすくなります。
まずはミスを恐れず、とにかく書いて書いて書きまくって、間違えまくりましょう!
そして、自分がミスをする人間だと認めて、自分の文章の疑わしいポイントを感じられるようにしていきましょう!