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旧友が営む「東京スネークセンター」へ──原宿の不思議な癒し空間

ある日、テレビで都内の面白い喫茶店を紹介する番組をやっていた。その中で出てきた原宿の「東京スネークセンター」。いわゆるヘビカフェという店である。仕事から帰宅し、遅い夕食を取りながらなんとなく見ていると、店長として映ったのは学生時代の友人に似ている人物だった。画面越しなので確信は持てなかったのだが、名前も顔も記憶と一致する。社会人になってから街中で偶然会って以来、数年顔を合わせていないが、こうなると確認したくなり、次の休みに思い切って「東京スネークセンター」へ足を運んだ。

原宿駅から少し歩いた先、ビルの一室にそのカフェはあった。店内に入るとヘビ専用のケースが並んでいた。テレビで見た店長が案内をしてくれたので、とりあえず席について注文を終えたところで店長に声をかけてみると、彼も私に気づいてくれていたようだ。「久しぶり」と交わした一言がなんとも懐かしく、そこから思い出話や近況報告に花が咲いた。それ以来、この場所を訪れるのが小さな楽しみになっている。

「東京スネークセンター」は、ヘビとふれあえる珍しいカフェだ。店内にはカラフルなヘビたちが並び、どれも美しい個体ばかり。どのようなヘビで、どんな性格なのか、などをスタッフが丁寧に解説してくれるため、初めてでも安心して楽しめる。

入店時にワンドリンクの注文が必須で、ドリンクと共にヘビがケースごとテーブルにやってくる仕組みだ。目の前でじっくり観察できるため、その美しい模様やしなやかな動きを間近で堪能できる。テーブルとテーブルの間や店内中央にもケースに収まったヘビたちがいるので、ヘビ好きにはたまらない空間である。希望すれば別途料金はかかるが、ふれあい体験も可能になっている。

学生時代の友人が、こうしてイキイキと働いている姿は見ていて嬉しいものだ。ヘビとふれあえて、旧友にも会える特別な場所として、今や自分にとってもかけがえのない空間になっている。

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