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思いの丈を書いてみる

 久しぶりにnoteを書く。年のはじめに今年は頻繁に書いてみようなんて思っていたものの、一切書かないまま3分の1が終わった。まだ高校生だったあの頃から、気づくと大学も3年目になって歳は21になった。周りの友人はやれ就活だ、資格だ、とせわしない。そんな中、半年近く授業をとらずにいる自分は取り残されたように感じている。留学に行っている友人もいれば、小さいながらも地元のラジオ局で番組をもって活躍している友人もいる。それが全てではないにしても、彼らと比較して自分は何をやれてきたのか、何を持っているのかと惨めになる。アルバイトに行く、サッカーを観る、Twitterを眺める、YouTubeを見る、友達と遊ぶ、わずかに得たお金で旅行に行く。そんな日々の繰り返しで、こんなにも時間が過ぎてしまった。大学は人生の夏休みなんてよくいうけれど、そんな事のためにわざわざ高い学費を払っているわけではない。ただ、教授が口を酸っぱくしていうような就活のために大学に来たわけでもない。それとも、それに気づかないまま歳を重ねた自分が信じられないのだろうか。

 たまには就職についても考えてみよう。自分の通っていた自称進学校の先生たちは、大学入試は一生を決める試験になるとか、就きたい職業を考えたうえで進む学部を決めろなんてよく言っていた。一理あるとも思っていたし、それは無理だろうと思うこともあった。就きたい職業なんてそう簡単に決められない。ましてや高校生なんて世の中の何も知らないでいるのに。17~18年の人生の中で知る職業の数など取るに足らないものだ。親や親戚の職業、教師、警察官などの公務員、医療従事者、映画やドラマで知るような職業のなかでしか知ることができないだろうし、(ほぼ)一生従事する仕事の選択肢にしては少なすぎる。その幅を広げるためにも大学に進学するのだと思っていた。その考えは今でも間違っていなかったと思うけれど、ただただその社会的モラトリアムに甘えてきただけの2年間だったとも思う。そんな自分の心持ちとは裏腹に、「就活」の2文字は重くのしかかってくるし、不安は加速していく。じゃあ自分は何をやりたいのか?と考えてみる。例えば、というか他の何とも比にならないほどサッカーが好きだ。選手としては平凡なんてほど遠いレベルの低いクオリティだった。今では遊び程度で週に2、3回やるぐらい。それでもサッカーは大好きだ。観戦するのも好きだ。ユベントスはもちろん、地元のV・ファーレン長崎の試合は欠かさず観る。他には?(最近は怠けているが)本を読むこと、こんな風に文章を書くこと。こんなことから、高校生の頃や大学1年ぐらいの頃まではサッカーライターなんてどうだろうと考えることもあった。自分は最近流行りの戦術分析家ではないが、サッカーの魅力について文章を通して伝えることができれば嬉しいだろうと思っていた。しかし、実際に様々な業界で働く人の意見を聞き、その姿を見る中で、「好き」を仕事にすることの難しさも浮かび上がってきた。これに関しては調べ足りない部分も多々あるが、このような印象が強くなりつつある。今までの短い人生の中でもこれほど没頭してきたコンテンツを嫌いになんてなりたくないというのも本音だ。何よりそれで食べていけるのか?と考えてしまう。それなら編集者なんてどうだろうか。読み物は好きだし、それを作れるなんて面白そうだ。こんな風に考えていると、自分のやりたいことしか考えていないように思えてくる。その背景にはおそらく自分の性格が大きく影響していると思う。自分自身が魅力や面白さを感じないことに対してはとことん避けてしまうタイプだと自覚しているし、そうしてきた結果が今の曖昧な生活を形成しているとさえ感じる。例えば、僕の父は製薬会社に就職したのちに祖父の家業である造園業を継いだと聞いている。父の育った集落に造園業を生業とする人たちが多かったことも影響しているだろうが、父は自分の仕事に誇りを持っていると感じるし、(少なくとも自分の前では)それに対して嫌な素振りや辛そうな態度を見せたことなどない。そんな父の姿をみて育ったことも大きいのかもしれない。まあ、就職についてはこのぐらいで十分だろう。

 最後にユベントスについて触れよう。今季のカンピオナートは36節終了時点で55得点33失点。勝ち点は69。最低目標の4位以内と来季のCL出場権確保は達成したものの、失敗と言わざるを得ないシーズンだった。世代交代に舵を切ったシーズンであり、若手中心となるためスクデット奪還は遠いかと現実的になりつつも、黄金期を築いたアッレグリを呼び戻したことにどこか淡い期待を抱いていたのもまた事実である。つまらないという言葉では形容できないほどの退屈なサッカーに終始し、上位相手には全く結果を残せず、中位下位相手に取りこぼした勝ち点は数えきれない。"Siamo noi, siamo noi, i campioni dell'Italia siamo noi "と毎シーズンロッカールームで選手たちが大合唱していたあの頃が遠い昔のようだ。冬に獲得したヴラホヴィッチという絶対的な選手を中心に据えてはみたものの、この短期間では完成度が劣ることは必然である。9人のボローニャ相手に95分でようやくの同点ゴール、残留にもがくジェノア相手に残り10分で2失点を喫して逆転負け。若手中心のチームにある程度の割り切りは必要かもしれないが、いつの時代もユベントスに対して「仕方ない」なんて言葉は侮辱である。若手とはいうものの、ユベントスレベルの選手たちである。欧州屈指の才能が集うチームを欧州屈指の名将が率いているのだ。それにしてはあまりにも無残で成長のないシーズンだった。過渡期でありつつも常に勝ち続け、結果を出し続けてこそユベントスだろうと思っているし、それができるチームだと信じている。

"Vincere non è importante,è l'unica cosa che conta. "

Fino alla fine, Forza JUVENTUS!

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