自立できていない母と、自立できている息子
こんにちわ。
ちょっと前にこんな本を読みました。
子育てに関わる人であれば、一度は聞いたことがある「自閉症」と「発達障害」。「よく聞くけど、実際なんのこと?」と思っていたので、関連書籍を何冊か読みました。
本著では、繰り返し繰り返し「人に相談できるようになるのが、自立」という話をしています。「人に相談できるようになることが、自立」ってどういうこと?
今回は、この「人に相談する」ということについて話します。
人に相談できる=自立?
本著では「人に相談できるようになるスキル」を育てるための、こどもへの接し方や生活の工夫が書かれています。そして繰り返し「人に相談できるようになることが、自立」としているのですが、私は「人に相談することが自立?お金を稼いだり、人に頼らなくても生きていけることが自立なんじゃないの?」と思っていました。
しかし、読み進めながら気付きました。それはもう、雷が脳天を貫くように。
困ったことを人に相談できる人って、全然いないじゃん!!!
私の周りはワーキングマザーが多いのですが、こどもが熱を出したりしても、自身で仕事を調整してこどもの面倒をみている人が非常に多いです。さんざん社会問題になっているのに、平日ワンオペ常態化専業主婦も、いまだにたくさんいます。私は、夫も家事育児に協力的で、実家も車で20分と、非常に恵まれている環境にいますが、それでも体調を崩したときは、暴れまわる息子2人を前に床に突っ伏して夫の帰りを待っています。なぜか「体調が悪いから帰ってきてくれ」なんてメールしません。なんでだろう・・・相手も仕事しているから「悪いなあ・・・」と思ってしまうんですよね。
人に相談できる=自立!!
困っていても、相談できずに抱え込んでしまう人ってたくさんいますよね。仕事でもプライベートでも「困っているなら言ってよ!助けるから!!」と言っているのに、なかなか言い出せない。
「自分でなんでも解決できる」状態を自立と思っていましたが、人と人が助け合うのが社会なのだから「困っているから助けて!」といえる人が本当の自立した人 だったんですね。
自立できていない母と、自立できている息子
さて、この「人に相談できる」スキル。私は全然身につきませんが、長男をみている限り、彼は既に自立できていました。
長男は、人に質問したり相談することが非常にうまく、あまり抵抗がないみたいです。一方母は・・・要努力ですね。
「自閉症スペクトラムの子のソーシャルスキルを育てる本」によると、「人に相談できる」スキルに必要なのは「自尊心」で(これもよくみる)
生活リズムを整えたり、小さなお手伝いをさせて感謝を伝えたり、苦手なことをサポートしてあげることで成功体験を積み重ね、こどもに自信が身につき、結果「人に頼れる」(人を頼っても自分の価値が損なわれないと思える)人間に育つそうです。
これって自閉症の子だけではなく、どんなこどもにも当てはまりますよね。
(小さなお手伝いって、窓を開けるとか、箸を並べるとか、簡単なことでいいんですよ)
長男の場合はもともとの素質である気もします。
恥ずかしがり屋さんだったり、負けん気の強い子だと、人を頼ることに抵抗があったりするので、その子にあった方法を一緒に見つけてあげられれば良いですね。
今回紹介した本は、自閉症や発達障害の有無に関わらず、子育てに関して非常にためになりました。今回の記事を書くにあたり読み直しましたが、また新たな発見もあり、参考になります。
イラストも多く読みやすいので、気になる方はぜひ読んでみてください。