バスケットボールをはじめたきっかけ+小学校時代の学びを得て

小学校1年生から5年生 

 私は小学校1年生からスイミング、小学校4年生からそろばんを習い始めました。もちろん、どちらの習い事も自分の意志で習いたかった習い事です。ただ両親にはほとんど相談せずに、ただ「習いたい!」と一言言っただけでした。それでも両親は反対することなく快く習い事をさせてくれました。内心は何で?という思いもあったかもしれませんが、今振り返ると両親には見えないところ(費用、送迎など)で支えて頂いて本当に感謝の気持ちです。
 
 小学校5年生のときに小学校の図書室で漫画「スラムダンク」を読んでいたときにその面白さにどっぷりと浸りました。この頃は、ちょうど水泳を続けるか悩んでいた時期でもありました。そんなタイミングのときにクラスの友だちに「バスケット入らんけ?」と誘われ、およそ1週間後にバスケットの練習見学に行きました。初めの印象は「怖い」でした。(笑)理由はコート中にコーチの叱咤が飛び交っていたので、「これはとんでもないところに来てしまったな。」という印象が強く残っており、カルチャーショックを受けました。

「俺やめておこうかな。」

 学校に登校した翌日に「俺やめておこうかな。」ということを友だちに朝一で伝えました。すると「確かにコーチは怖いかもしれないけど、初めて習う人たちに対してはやさしいぞ。」と友だちがフォローし、バスケットの練習以外で行っている合宿の過ごし方のことなど、練習以外で何をしているかも教えてくれました。恐らく私を勧誘することが目的だったとは思いますが…。(笑)ただ私が所属していたクラブでは、親御さん同士で練習当番をローテーションで回していましたので、「負担が増やすことになるから申し訳ないかも」という思いも正直ありました。それを聞いた友だちの親御さんは、私の親に自宅の電話口で「フォローするから大丈夫だ」と説得したのです。何だかんだで様々な葛藤がありましたが、小学校5年生の終わりにスイミングに別れを告げて、小学校6年生からバスケットを始めました。

小学校6年生

 練習を始めた当初はダッシュメニューやランニングがきつかった。なぜなら私は直ぐに弱音を吐きやすい、運動が本当に苦手、その中でも球技が特に苦手、足は遅い、体力は自信なし、下手くそにも程があるほど下手くそでしたので、本当に劣等感の塊でした。おまけに何かとラクな方を選びたがる性格ですので、練習から逃げたいと思ったこともしばしば、あえて体育館に遅く行って習っていたそろばんをしてから練習に合流するなどしていました。もちろん試合にも絡まず、下手の横好きもいいところです。また当時は暑さ対策だということで体育館の窓を閉め切って練習をしていた。本当にとんでもないスポーツを習い始めたなと思いました。(笑)
 それでもバスケットを辞めなかった理由は、もちろん友だちが助けてくれたこともありますが、プレーがかっこよくて面白い、シュートが入ったら快感、NBAが面白い、そして下手くそなりに体力が底上げされたことなど、嬉しさを感じることが多かったからです。また早いうちからスコアを書いたり試合でオフィシャルをすることもあり、早いうちから出来たことが褒められたりしたから気前がよくなったのかもしれません。この当時からスポーツはするだけではなく、支える役割もあるのだと学びました。

コーチ、先生方からいただいた卒業時の言葉

「もっと色んなバスケットを教えたかった。けれどもそのための時間が足りなさ過ぎて教えることが出来なかった。申し訳なかった。」
「渡邊耕己はみんなが敬遠したくなる嫌な仕事でも嫌な顔を一つもせずに仕事をする。」

この2つの言葉が今でも私の心の中に響いており、私の原点かもしれません。

小学校時代からの学びを得て

 バスケットを始めて21年、もう21年経つのかと思うのと同時に、まだ21年しか経っていないというまだまだこれからの道のりの長さに途方に暮れています。
 ここまでバスケットに携わることが出来て自分自身が一番驚いていると同時に、私と関わってきたチームメイト、バスケット関係者や先生方は心底驚いていると思います。なぜなら私が一番バスケットが下手くそだったから。それでも私自身が心底思うことは「バスケットは楽しい」です。誘った友だちがいなければバスケットはしていなかったかもしれません。誘ってくれた友だちに感謝の気持ちでいっぱいです。
 これから先「どうしたらもっとバスケットが面白くなるだろう?」、「どうしたらプレーヤーが上達できるだろう?」考えると、バスケットを知りたい、学びたいという意欲が湧き出てきます。自分のバスケット観を深めていくためにバスケットを続けている理由だと感じます。もちろんその背景にはいつも支えてくださる皆様の存在があるからです。
いつも本当にありがとうございます。

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