MILI 第6回シンポジウムレポート
https://mindful-leadership.jp/seminar/5064.html の参加レポートです。乱文失礼。
チャディー・メン・タン氏基調講演
・まず3呼吸。メン氏も会議と会議の間に3呼吸している。
1, collecting tension
2, awareness whole body
3, coming down body function
・あるコマンダーの話。自分の選択が生き死にを決める状況。そんな中での判断。銃を下ろして微笑む。EQの大事さ。
・この複雑な環境の中で必要な能力。
1, ストレスを理解する
2, 感情的な反応への対応
3, コンパッション
・マインドフルネスは困難な状況下でこそ役に立つ。Search Inside Yourselfの重要性も今表れている、
・覚えてほしい言葉、2つ。
1, Mind of Chief、心が主である。
2, マインドフルネスリーダとして待ち望んでいた存在はあなた自身である。
・リーダーとしてやること。実践すること、恥ずかしがらずに行動すること。プラクティスしないとできるようにならない。ただ座っているだけでは何も産まれない。一日45分の瞑想のプラクティス。人生の課題が大きいほど、マインドフルの重要性も増す。
基調講演Q&Aメモ
・他者に教える、実践は難しい。知らない人に教えることは、実質自分も関心がない。近親者には結果を求めてしまう。その執着に気づくのが大事。ジョン・ガバッド・ジン氏、自分の息子には瞑想を強要しなかった。息子は父親よりも素晴らしい先生。
・メン氏も感じる恐怖、不安。苦しみたくない気持ち。目立ったら、怒られたら、敵と思われたらいやだ。さらにそれが失敗への恐怖につながる。苦しみの恐怖を抑えるのがリーダーとして大事。コンパッション。
・自分の心地よいゾーンからちょっとだけ出る。筋トレも自分の負荷をちょっとだけ超えるのがよいのと同じこと。心のマッスルが鍛えられる。新しい行動が大事。
マインドフルネスによる行動変容の神経学
・Disciplineは大事。さらにMicro Discipline。
・マインドレスな状態は自分の外に気持ちが向いている。マインドフルな状態は自分の内に気持ちが向いている。注意のベクトルの向きが違うだけ。外の気持ちを内に向ける。気持ちや考えが統合される。直感や創造性が養われ、イノベーション的思考につながる。
・どうやってベクトルを戻す?自分の意図を思い出すのが大事。意図とつながるマイクロ鍛錬。これも心の筋トレ。
・(脳神経科学のお話は割愛)
・意図と外れたことに気づく。〇〇に注意を向ける。呼吸瞑想でも、別に何に注意を向けたっていい。行動変容のメタ鍛錬。
・行動変容には利他性、コンパッションも大事。人のためになるといわれたら多くその行動を実行。
マインドフルネス瞑想は感情に潜む知性能力をいかに磨いたか
・日立製作所有志のMind Questプロジェクト、マインドフルネスによるEQ上昇の結果
・日本はEQスコア最下位。ダントツでビリ。「EQ感情のナビゲート」指標(EQ値との相関が高い)も低い、Well beingの実感も低い。
→ 伸びしろですねー!
・SIYはマインドフルネスに基づくEQ/リーダーシップのトレーニング。
・Mind Questの57人、最初はかなり低いEQ値。数カ月の鍛錬後、IT業界の平均と比較しても上回る結果。
『当初は驚愕、ショックだった、しかし好奇心のバックグラウンドがある。そういう人だと伸びていくのが分かった。』
・もともと高かった「結果を見据えた思考」が大きく伸びて、それに合わせて他の指標も伸びていった。
・MILIもびっくりしたこと。Yahooでの結果との相関。週1回以下、週1~2回、週3回以上、EQ値の伸び率の傾きが同じ。総時間数にも相関。1回あたり10分以上の伸び率が高い。(これはYahooにもデータなし)
・実践してきた個人の感想は?
『人前で話すことが楽になった。マインドフルネスで緊張が和らぐ、緊張に気づいて受け入れられる。』
『シンポジウムの休憩でイヤホンが壊れた、以前だったらやばいどうしよう!でもマインドフルネスで落ち着きを保てる。』
『感情が高ぶるような会議、会議の中で高ぶっていることに気づいて対処できた。数年前なら無理だった。』
『上司とのやり取りで感情的に。後で反省していたが、最近は高ぶっているときに気づくことができる。』
・どうして人を集められた?
『こんな風にできるとは思っていなかった。正直びっくりしている。』
『好奇心を持つ人がいた。人脈で集める手もあるがそれだけではだめと思った。興味を持ってくれる人を集める場を作っていった。』
『恥ずかしがって止まっていたら、こうはならなかった。』
・継続していく中での壁は?
『日々の継続が大変。やれなくなる理由を探して、手を打っていった。実施時間決め、発信、レポート作成、社内SNS活用など』
『呼吸瞑想だけでなく、色んな瞑想を実践。ジャーナリングもその一つ。』
『座学などの勉強会も実施した。巻き込んでいくにはそのものの理解も必要。座学も成果があった。』
『完璧な状態で始めなくてもよいと気づいた。うまくいっているかわからなかったが、社内のボトムアップ活動の表彰で自信がついた。』
『参加者からの声で、行動変容までつながっていることがよかった。』
・企画サイドではなく、参加者サイドからの感想。会社でこのような活動を継続させてもらえるのが素晴らしい、みんなで一緒にできる。チームメンバとのコミュニケーションがよくなった。人に作業を任せられるようになった。自分/相手の状況に敏感になった気がする。
・事務局の特定の一人が頑張っていないのが大切。チームで取り組んでいる。企業で立ち上げるには特に大事。ネットワーキング効果も生まれる。Yahooで立ち上げたときもそうだった。
・今後に向けたひとこと
『参加者のべ1500人。活動を開始したのは1年前の2019/8/29。運命的。』
『日本の幸福度を上げたい。コンパッション、平和のための活動。』
『伝えきれないことばかり、いろんな人の後押しできたらうれしい。外でもつながっていきたい。』
『仲間の存在。継続していくには大事。社内外関わらずつながり利用して継続していきたい。太く、長く。』
『いろんな活動している人がいると思うが、一人でやっているとは思わないのが大事。身近な人とつながり、大きく広げる。』
『なぜやりたいのか、夢とゴールを明確に。気づいて、迷ったら戻して。』
『日立のメンバーも力になれることがあるはず、いろんな人と一緒にやっていきたい。』
感想
・Mind is Chief、心に従おう。
・自分のcomfort zoneからちょっとだけ出る。ちょっとだけ。
・ベクトルを内に向けたり外に向けたり。どっちも大事。
・仲間を信じて、自信をもって。