TOEIC の単語をスピーキング用に変えていく方法
「TOEIC でハイスコアを取っても話せない」
この発言、定期的に聞こえてきませんか? Twitter をやっていると、三日に一回くらいのペースで目にするような気がします。
そこで、TOEIC をやっている人の反応は2パターンに分かれるような気がします。
1. TOEIC は読み聞きの試験だから、話すスキルは別物である
2. ハイスコアを取りながらも、スピーキング力が高い人もいる
お読みの方が、どちらの反応であっても構いません。個人的には「どちらも正しい」と思っているからです。1. のスタンスの人は、現状維持で勉強をしていけばいいのですが、2. のスタンスの人は「こうなりたいものの、できるかな」という不安もあるはずです。今日は2. についてのお話です。
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さて、本日のテーマは、TOEIC で出てきた単語をスピーキングで生かす方法です。普段の学習に少し手を加えるだけで、だいぶ変わってきます!
👓この note を書いているぽるぽるのプロフィール👓
・講師(東京海洋大学/市進予備校/天狼院書店)
・著書(TOEIC TEST 戦略特急/毎日の英単語)
・国内独学・留学なしで TOEIC 990点満点・英検1級
👓受動(的)語彙の豊富さ
受動(的)語彙とは、Passive Vocabulary と言って、自分が読んだり聞いたりする(受け身の時)に理解できる単語のことを指します。リーディングやリスニングですね。
例えば、attend という単語がありますね。この単語の意味を知っている方は多いかもしれません。それは、attend が受動(的)語彙になっていることを意味します。
TOEIC の学習をしていると、受動(的)語彙がどんどんと増えていきます。これは最初のステップとしては、ものすごく大事なことです。そもそも、受動(的)語彙でないのに、いきなり使えるようにならないからです。
スピーキングを意識すると、「これ、使えないな」と不安になることが多いかもしれませんが、まず意識すべきは「覚えているかどうか」「瞬時に意味がわかるかどうか」です。
そのため、TOEIC だけと割り切ろうが、スピーキングも視野に入れようが、受動(的)語彙を増やしていくことには変わりがありません。
👓発音へのこだわり
ここからはスピーキングを意識した話になっていきます。
皆さんは単語を覚える時に、発音をどのくらい意識されていますか? おそらく多くの学習者が「発音がわからないと聞き取れない」という問題意識から、発音にまで気をつけていることと思います。これは間違いなく大事です。
一方で、自分が発音できるか、という視点で、単語を見てみるといかがでしょうか? ここが手を加えないといけない一つ目の学習かもしれません。スピーキングには相手がいます。相手に伝わるかどうかは大きな指標になるでしょう。だからこそ、その単語を正確に発音できるかは、大事なポイントです。
例えば、organize という単語があります。この単語を「〜を整理する」という意味でスピーキングで使ったとしても、発音が「オルガナイズ」だと通じないわけですよね。これくらいだったら、相手も察してくれるかもしれませんが、相手にとっては間違いなくストレスです。
ここまでこの note を読み進めた人は「TOEIC は話せなくてもいいんだ」という考えの持ち主ではないはずです。一手間かかりますが、発音へのこだわりを持って、学習を進めていきましょう。
👓能動(的)語彙への進化
最初に触れた「受動(的)語彙」に対しての「能動(的)語彙」です。Active Vocabulary と呼ばれるもの。自分で書いたり話したりする時に使える単語のことを指します。受動(的)語彙を能動(的)語彙にどれだけ変えていけるかが重要です。
これは日本語でも同様です。新聞などに出てくる言葉は、意味がわかっても、普段の話し言葉では使えない、ということがあるのではないでしょうか。今パッと「稚拙」という言葉が出てきましたが、意味はわかるけれども、話し言葉でスムーズに使えるかというと、微妙な人もいるかもしれません。
例えば、deteriorate という単語があります。この単語は少し難しい単語ですが、TOEIC で出てきてもおかしくはありません。仮に意味を知っていたとしても、どんな風に会話の中で使うかがピンと来るでしょうか。これが受動(的)語彙と能動(的)語彙の違いだと思っていただくと良いですね。
TOEIC の単語であっても、いかに能動(的)語彙に変えていけるかを突き詰めていきましょう。
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