2016年1月 静岡ドライブ(大崩海岸・薩埵峠・富士山本宮浅間大社)
今回は鉄道の旅ではありませんが、東海道線の廃線跡など鉄道要素もある旅の記録です。2016年1月7日に実施した日帰り静岡ドライブ旅です。
横浜青葉ICから東名高速を走り、静岡ICをおりて向かったのは静岡と焼津の間にある断崖絶壁の大崩海岸。東海道線の旧石部隧道を見に行きました。
大崩海岸の旧石部隧道
大崩海岸はその名の通り崩れやすい地層だそうで、東海道もこの海岸は避け、少し内陸の宇津ノ谷峠という場所を通ります。
一方明治期に開通した鉄道は大崩海岸を経由しました。今回見に行った旧石部隧道は明治22年に開通し、弾丸列車計画に由来する日本坂トンネルが完成した昭和19年まで使われました。
用宗街道という道を走り目的地周辺に到着すると、無人の駐車場があり、料金はいくらか忘れてしまいましたが、木か竹の筒に何百円か入れた記憶があります。
用宗街道は崖の上のため、目的の旧石部隧道は海の近くに降りていく必要があり、降雨時の水路のような場所を慎重におりていきました。
このトンネルは昭和23年の台風で大きく崩壊したそうで、もちろん現在も崩壊が進んでいるようです。戦時中に頑張って線路を移設しておいてよかったですね。
用宗街道は一部海の上を走る区間があります。
昔は崖沿いに道がとおっており、石部洞門と呼ばれる土砂崩れ防止屋根のようなものがある道でしたが、土砂崩れで洞門が潰されてしまった場所があるため、このように海上を迂回しています。
大崩海岸は工事で通行止めになったりするので、事前に調べてからの訪問をお勧めします。また、旧石部隧道への道やその場所自体も危険な場所なので、くれぐれもお気を付けください。
清水郊外の謎の露頭観察
この後は友人が何かの露頭を見たいとのことで清水の郊外へ車を走らせました。
地質図を見ても特に断層は無さそうですし(蒲原の方にはフォッサマグナ系の断層があり)、扇状地由来の堆積岩としか記載がなく、特に珍しいものでもなさそうに思いますが、真相はいかに。
昼食はしみずマリンロード沿いの魚市場?で海鮮系の何かを食べましたが残念ながら写真はなく、港の写真だけありました。
今回は三保の松原へは行かず、薩埵峠を目指しました。
東海道薩埵峠
薩埵峠は由比と興津の間にある東海道の難所です。興津(清水)側から展望台へ向かう車道は旧東海道ではないようですが、道幅が狭かったので対向車が来ないかひやひやしながら登っていきました。
駐車場から旧東海道を歩いて数分で展望台に到着します。周りはみかんの畑が多いです。
東海道線と絡めた写真も撮りましたが、撃沈したため非公開。
由比方面に下りていく道は旧東海道のようでした。この道も道幅がそのままで対向車が来ないことを祈りながらの運転でした。幸い旧宿場エリアに入った時に対向車が来た記憶があります。
このあたりの旧東海道の街並み(宿場)はいい雰囲気なので、今度は徒歩で散策してみたいと思います。
富士山本宮浅間大社
薩埵峠の後はなべ哲郎のリクエストにより、富士宮の浅間大社へ参拝しました。お目当ては富士山の豊富な湧水が見れる湧玉池です。
この湧玉池は、富士山から流れ出た溶岩のヘリにあります。
簡単に説明すると、富士山に染み込んだ地下水は、水を通しやすい溶岩層を抜け、水を通しづらい層の上で帯水し流れ、この溶岩のヘリで地上に出てくるため水が湧いています。
このような湧水群は山梨の忍野八海や三島など多数あります。
湧水地点は富士山からの距離が離れるほど、古い時代の噴火活動による溶岩流出のヘリになると言えるのではないでしょうか。
帰りは新東名経由で横浜青葉へ戻りました。
読んでいただきありがとうございました。