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2018年7月 王道の立山黒部旅①
今回からは2018年7月に実施した立山黒部アルペンルートと黒部渓谷を巡った旅の記録です。旅行ツアーのパンフレットに必ずある王道の観光コースで、今回初めての訪問になりましたが、やはり王道であると実感した旅でした。2泊3日の行程です。
1日目
1日目は午前中に資格関係の登録手続きを行い、午後休を取得し旅を開始しました。関東からアルペンルートの長野側の入口である扇沢へは、新幹線長野駅からオリンピック道路を行く特急バスか、松本から大糸線・信濃大町からバスの2経路あります。また、このころは新宿発の夜行快速ムーンライト信州号(大糸線・白馬行)という列車が臨時で走っており、当日は運行日ではありましたが、社会人には10時打ちをする時間は無く残念ながら満席でした。
ではなぜムーンライト信州の写真を撮影しているのかというと、翌日の早朝に松本から信濃大町間で指定席を確保でき乗車することができたためです。1日目は青春18きっぷを使用して中央東線で松本に入りました。
※長野経由より大糸線信濃大町経由の方が朝早く扇沢に到達することができます。
ムーンライト信州に乗車
2日目はホテルを午前4時頃にチェックアウトし松本駅へ向かいます。
ムーンライト信州号の松本駅発車時刻は午前4時35分。大糸線の定期列車の始発は5時58分でしたので、山へ向かう旅人にとっては非常に貴重な列車でした。(信濃大町駅周辺は一人向けの安価なホテルが少ないです。)
ムーンライト信州の車両は国鉄189系特急電車(引退済み)。当時は貴重な車両になっていたため、鉄道ファンの方(自分もそうですが)がたくさん乗車されていましたが、山に登る方もたくさん乗車されていました。ムーンライトながらはそこまでではないですが、ムーンライト信州は復活してほしいと思います。
早朝の安曇野をMT54のモーター音を唸らせ183系は駆け抜けていきます。
松本から35分程度、5時11分信濃大町駅に到着しました。
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信濃大町→扇沢
この朝早い列車に合わせて、扇沢までのバス(アルピコ交通)の運行もありました。
5時30分発・信濃大町→6時10分着・扇沢
アルピコ交通路線バス(アルペンライナー)
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関電トロリーバス
立山黒部アルペンルートは気軽に標高2,450mまで行けてしまうとんでもない公共交通機関です。皆様ご存じのように、扇沢からトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイなど様々な事業体の乗り物を乗り継いで行きますが、この扇沢駅で富山側の入り口である立山駅までの通しの乗車券を購入することができます。乗車券は8,000円超ですが、これだけ厳しい山岳地帯を安全に運行して連れていっていただけることに感謝すれば、費用などどうでもよくなります。
さて、ここまでは順調に来ましたが、この日のトロリーバスの始発便は7時半でしたので1時間20分待ちました。最繁忙期など日によっては6時半から運行されているようです。
切符やお弁当を購入し列に並んで待っていたら時間はあっという間に過ぎ、いよいよトロリーバスとご対面。トロリーバスは日本でここだけしか走っていませんでしたので、もちろんこの時が初乗車。電車のようなモーター音を奏でながらもバスの乗り心地。とても不思議な感覚でした。
トロリーバスは破砕帯と呼ばれる地下水が通る難所を越えて15分程度で黒部ダム駅に到着しました。
※現在関電トロリーバスは電気バス(電池式)での運行になっています。
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関西電力黒部第四ダム
鷲羽岳・北アルプスを源流に日本海へ注ぐ黒部川の電源開発は戦前の大正時代から始まっていましたが、有名な黒部ダム(第四ダム)は戦後関西の電力不足を解消するために、約7年かけて昭和38年に完成したダムです。
トロリーバスが走っているトンネルは工事用資材を長野側から運び込むためのトンネルでした。黒部第四ダム建設の条件として、工事用道路を国立公園の利用に供することが条件であたっため、トロリーバス(環境配慮)の運行が始まったそうです。
黒部ダム駅から長い階段を上がり黒部ダムとご対面。朝早いのに観光?放流していました。天気も最高でした。
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朝早すぎて影が、、
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黒部湖→黒部平→大観峰
行程に余裕があったので、ここからは時間を決めずに気が済んだら移動しました。そのため時間の記録がありません。
ダムの堰堤を歩き黒部ケーブルカーの乗り場へ向かいます。
黒部ケーブルカーは全線がトンネル内の珍しい路線(日本唯一)です。車両の更新はどのように行うのか興味深いですが、車内には昭和44年汽車會社製造のプレートがありましたので、まだ一度も更新してはいないようです。
標高373mを5分かけて登り黒部平駅に到着しました。
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黒部平から乗り換える立山ロープウェイは景観保護のため途中の支柱が1本もありません。景観保護以外にもメンテナンスの面でも支柱があると大変でしょうね。約7分ほどで標高2,316mの大観峰に到着です。
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立山トンネルトロリーバス
関電トロリーバスが充電式の電気バスに切り替わってからは日本唯一となっているトロリーバスです。
立山連峰をトンネルで突っ切り室堂へ抜けることができます。室堂までは約10分ほど、134mほど標高を登っていきます。
「立山黒部貫光」という社名がまたいい味を出しています。
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今回はいったんここで区切らせていただきます。
次回は室堂で氷河地形を堪能した後、富山地方鉄道で富山へ抜けます。
読んでいただきありがとうございました。