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週末英文法 【同格の基本パターン】 Oct.13.2024
今日は同格について学習しましょう。
同格とは様々な語句が「名詞や代名詞の具体説明または補足説明」をすることを言います。同格にはいくつかのパターンがありますので、英文で確認しましょう。太字になっているのが同格語句です。
① 名詞 + 名詞
(ex1) My old friend Mr. Kato is a famous violinist.
(僕の古い友人である加藤氏は有名なバイオリニストだ。)
(ex2) Mr. Kato, my old friend, is a famous violinist.
(加藤氏は僕の古い友人だが、有名なバイオリニストだ。)
(ex3) Kyoto, Japan's former capital, is a beautiful city.
(京都は日本の旧首都だが、美しい都市です。)
(ex2)や(ex3)のようにカンマなどで区切ることが多いですが、(ex1)のように名詞を連続させることもあります。
② 代名詞 + 名詞
(ex4) We Japanese are often said to be hardworking.
(私たち日本人は勤勉だとよく言われる。)
この例では主語の人称代名詞weが何者なのかを名詞Japaneseが具体的に説明しています。
③名詞 + that節
(ex5) I was surprised at the news that my friend had left this town.
(僕は友人がこの街を出たという知らせに驚いた。)
これがいわゆる『同格のthat』で、もちろん最頻出の同格表現です。
注意したいのは、すべての名詞に同格のthat節をつけられるわけではないということです。代表的な名詞を以下に上げておきますが、特に英作文では不用意に用いないように注意しましょう。
<同格のthatを従える主な名詞>
①「情報」に関する名詞
information「情報」 / news「知らせ、情報、ニュース」 / rumor「うわさ」
notice「知らせ、通告」など
②「事実」に関する名詞
fact「事実」 / truth「真実」 / evidence「証拠」 / result「結果」
conclusion「結論」 / danger「危険」 / possibility「可能性」など
③「考え」や「発言」に関する名詞
claim「主張」 / idea「考え」 / belief「信念」 / thought「考え」
explanation「説明」 / remark「意見」 / opinion「意見」
promise「約束」 / statement「声明、発言」など
④「感情」に関する名詞
feeling「気持ち」 / hope「希望」 / anxiety「不安、心配」
fear「恐れ、不安」 / confidence「自信」 / decision「決心」など
⑤「要求」に関する名詞
request「要求」 / demand「要求」 / need「必要性」 / order「命令」など
④名詞 + その他の名詞節
(ex6) The problem whether I should back up him puzzled me.
(彼を支持すべきかどうかという問題が僕を悩ませた。)
(ex7) I have no idea where I should buy my textbooks.
(僕はどこで教科書を買えばよいのかわからない。)
まず(ex6)は接続詞whetherに導かれた名詞節が直前のproblemの同格節です。同格の場合、whetherはifと交換できないので注意してください。
そして(ex7)は疑問詞whereが構成している間接疑問がideaの同格節です。間にofが入ることもありますが、普通は省略されます。
⑤名詞 + of + 名詞
(ex8) Do you know the town of Oshamanbe?
(あなたは長万部という町を知っていますか?)
(ex9) I think of her as a girl of an angel.
(僕は彼女が天使のような少女だと思う。)
同格のofは(ex8)のように後ろから「〜という名詞」と訳します。しかし、(ex9)は「天使という女の子」ではおかしいですよね?この場合は「〜のような名詞」と訳します。"a girl who is like an angel"と同じ意味なんですね。
⑥名詞 + 不定詞句
(ex7) We have been discussing the need to relocate our head office.
(私たちは本社を移転する必要性について議論している。)
(ex8) She has the ability to command four languages.
(彼女には4か国語を操る能力がある。)
不定詞句が直前の名詞needの内容説明になっています。
不定詞句が同格語句になるときは、不定詞を伴う動詞や形容詞を用いた表現に由来することが多いです。(ex7)は"need to do 〜"、(ex8)は"be able to do 〜"が元になっていることが分かりますね。
ちなみに、この不定詞句が名詞的用法なのか形容詞的用法なのか議論の余地はありますが、細かいことはともかく、不定詞句が同格語句になることがあると頭に入れておきましょう。
⑦副詞語句を用いる
(ex9) She came to this town last year, namely in 2023.
(彼女は昨年、つまり2023年にこの街にやってきた。)
(ex10) I want to major in anthropology, or the scientific study of people.
(僕は人類学、即ち人間の科学的研究を専攻したい。)
「つまり、すなわち」という意味の副詞を用いて具体説明をします。ここで挙げたnamelyやorの他に、"that is (to say)"や"in other words"などが代表的です。
以上、代表的な同格語句を見てきましたが、バリエーションが豊富ですね。その分、入試問題でもよく取り上げられます。
同格をマスターするためには、日頃から直前の名詞との意味内容に注目し、同格関係が成立するのかを丁寧に検討する姿勢が大切です。