1日2題の英文和訳 【解説編】 Jan.11.2025
今朝は細かい雪が舞っていますが、積もるほどではありません。低く灰色の空が一面を覆っています。来週の今日は共通テスト1日目。良い天候であることを祈りますが、センター試験や共通テストの日はなぜか雪が多いんですよね…。頼むぞ。
さて、今日も始めていきましょう。
【第1問】
「結局のところ、その主張はやや時期尚早だった。ワイルズの200ページに及ぶ計算には手直しするのに少々時間がかかる間違いが含まれていたからだ。しかし2年後にはその証明は確実なものとなった。」
【解説】
冒頭の“as it turned out”は「結局は、結果的には、蓋を開けてみれば」といった意味の定型表現です。覚えておきましょう。
コロン以下butの前までは、なぜ時期尚早だったのかの理由が述べられているので、「〜だからだ」と訳して構いません。以前も言いましたが、コロンやセミコロンの働きがはっきりしているときは、しっかりと訳の中で日本語化しましょう。
an errorを先行詞とする関係代名詞節はいわゆる時間構文の形になっています。例文で確認しましょう。
今回は上記(ex4)の形になっています。時間に当たる言葉は名詞whileです。whileは接続詞として登場することが圧倒的に多いですが、名詞の用法があります(例えば“for a while”で「しばらくの間」など)ので気をつけましょう。
文脈がないので少し訳しにくい英文だったかもしれません。語彙や文法事項を中心に確認してください。
【第2問】
「天候や市場の時価や販売業者の気分に応じて、価格は日ごとに、時には時間ごとに変動する。」
【解説】
この英文は第1文型の文で、2つの前置詞句を伴っています。“depending on 〜”はもともとは分詞構文ですが、もはや前置詞と考えて構いません。
S<Rates> V<fluctuate> M1<on a 〜 basis>, M2<depending on 〜>.
1つ目の前置詞句のbasisは「基礎、基準、根拠」といった意味ですが、“on a 〜 basis”というのはよく使われる表現ですね。よく見かける表現で感覚を掴んでおきましょう。
depending onの目的語は“the weather”、“the going rates”、“the vendor's mood”の3つです。
なお最後に、vendorとは最近ビジネスの世界でよく使われる言葉で、簡単に言うと「商品やサービスを顧客に提供する企業や人」のことです。今回は「販売業者」と訳しましたが、カタカナで「ベンダー」と訳した方が自然な気もします。