1日2題の英文和訳 【解説編】 Oct.7.2024
今日は最高気温すら20度に届かないそうで、寒い1日を迎えています。寒さに負けずに頑張りましょう。
【第1問】
「しかしながらこれらの便利さは、数十年前からの発明家たちの仕事がなければ不可能であろう。私たちの日常生活において違いをもたらしている3つの発明について見てみよう。」
【解説】
1文目が仮定法の文だということに気づいたでしょうか。withoutが構成する前置詞句が条件節の代わりをしています。主節の動詞には助動詞過去形が用いられていますね。
if it were not for the work of inventors
$${\downarrow}$$
without the work of inventors / but for the work of inventors
このような条件節の書き換えは文法問題でよく登場しますね。withoutの代わりにbut forでも書き換えられます。
2文目はLet'sがLet usになる場合があることを知っていれば特に問題はないと思います。that以下はinventionsを修飾する関係代名詞節ですね。
難易度は低めです。きちんと訳したいですね。
【第2問】
「しかしながら、最もペットを溺愛する飼い主でさえも、おやつをめぐるやり取りが人間の会話と似たようなものであると言い張ることはできないだろう。」
【解説】
今回も構造はシンプルな英文ですが、動詞部分にcouldが使われています。「〜かもしれない」という弱い推量の可能性もありますが、今回は仮定法です。しかし条件節がありません。一体どういうことでしょうか。
仮定法の条件節は接続詞のifを用いずに他の表現で代用することができます。代表的な例を見ておきましょう。
今回は上記⑤に相当し、「仮に最もペットを溺愛する飼い主がいたとしても、その飼い主でさえも〜を言い張ることはできないだろう。」というニュアンスで仮定法を用いています。
英文中に助動詞の過去形が用いられているときは、もちろん弱い推量の意味のこともありますが、常に仮定法の可能性を排除しないことが大切です。
本当に偶然なのですが、第1問が仮定法の基本、第2問が応用でした。今日は良い練習問題でしたね。