見出し画像

週末英文法 【付帯状況のwith】 Apr.13.2024

さて、今回の英文法は付帯状況のwithです。先週末に分詞構文を扱いましたので、その延長ですね。

withが構成する前置詞句が文の動詞で述べられている行為や出来事と同時に起こっていることを表す場合があります。(正確には独立分詞構文に前置詞withがついたものです。)すべて「Aが〜している状態で」という意味になりますが、「〜」の位置に入るものが5つあります。

①【現在分詞】 with + A + doing 〜 「Aが〜している状態で」
 (ex1) He was sleeping with the air conditioner running.
  (彼はエアコンをかけながら眠っていた。)
②【過去分詞】 with + A + p.p. 〜 「Aが〜されている状態で」
 (ex2) Mr. Jones was listening to the speech with his arms folded.
  (ジョーンズ氏は腕を組みながらそのスピーチを聞いていた。)

「〜」の位置に動詞が入る場合、Aとの関係が「Aが〜する」という能動関係ならば現在分詞が、「Aが〜される」という受動関係なら過去分詞が入ります。つまり、withの句の中だけを取り出せば、

(ex1) The air conditioner is running. 「エアコンが動いている。」
(ex2) His arms are folded. 「腕が(人の意思で)折りたたまれている。」

というように、能動態と受動態の文を作ることができますね。

③【形容詞】 with + A + 形容詞 「Aが〜である状態で」
 (ex3) I cannot concentrate on reading with the room noisy.
  (教室が騒がしい状態では僕は読書に集中できない。)
④【副詞】 with + A + 副詞 「Aが〜である状態で」
 (ex4) My sister fell asleep with the light on.
  (僕の妹は照明をつけたまま眠ってしまった。)
⑤【前置詞句】 with + A + 前置詞句 「Aが〜である状態で」
 (ex5) He was talking with his teacher with his hands in his pockets.
  (彼は両手をポケットに入れながら先生と話していた。)

③④⑤は不思議な感じのものもあると思いますが、Aのあとには本来be動詞があって、それが省略されています。つまり、下記のような文がベースになって句が出来上がっているんですね。

(ex3) The room is noisy. $${\rightarrow}$$ with the room (being) noisy
(ex4) The light is on. $${\rightarrow}$$ with the lights (being) on
(ex5) His hands are in his pockets. $${\rightarrow}$$ with his hands (being) in his pockets

なお④のように副詞が用いられるケースでは、使われる副詞は「on / off / up / down / away」のようなごく単純なものに限られます。英作文ではwithではなくwhile等の接続詞を用いて文章にするのが間違いも少なくて無難です。

(ex6) My sister fell asleep while the light was on.
  (僕の妹は照明をつけながら眠ってしまった。)

withが構成する前置詞句が付帯状況の意味のとき、特に文末に置かれた場合は英文の構造が複雑でわかりにくい場合も多いです。付帯状況のwithの可能性を常に頭に入れておくことが大切ですよ!

短いですが、本日の文法は以上です。
明日は時制の一致について考えていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?