1日2題の英文和訳 【解説編】 Oct.11.2024
では始めましょう。
【第1問】
「その結果、全く危機に瀕していない人々を救助しようとするために、何十万ドルもの費用と膨大な時間が浪費されるかもしれない。」
【解説】
この英文のポイントはwasteという動詞の使い方です。wasteは時間やお金などを目的語にとって「〜を浪費する、無駄に使う」という意味です。
(ex1) I wasted a great deal of time on the boring movie.
(僕はその退屈な映画でかなりの時間を無駄にした。)
(ex2) The government wasted tax money constructing the unnecessary road.
(政府はその不必要な道路を作るのに税金を無駄に使った。)
wasteという動詞は、時間やお金を何に使うかを表すとき、それが名詞なら(ex1)のように“waste A on B”の形で、動詞を含む表現なら(ex2)のように“waste A (in) doing 〜”の形で表します。
今回の英文は受動態の文ですが、“wasted trying to rescue 〜”のようにtryがtryingになっている理由が分かると思います。
wasteは英作文でも使う可能性の高い動詞ですから、使い方をよく覚えておきましょう。
【第2問】
「適切な質問をすることは、それが教えることと学ぶことの架け橋となることができるという意味において、教えることの基礎であると言われている。」
【解説】
文全体の構造としてはいわゆる『主語繰り上げ構文』になっています。以前の週末英文法で取り上げたので、ぜひ読んでみてください。
in the senseに続くthat節はsenseの具体説明となる同格節ですから、「〜という意味」のように訳しましょう。
同格表現は次回の週末英文法で取り上げようと思います。
that節内の主語itは主節の主語“asking the right question”を指しています。「正しい質問をすることが教えることと学ぶことの間に橋を提供することができる」というのが直訳ですが、ここでのbridgeは「仲立ち」や「架け橋」という意味で用いられていますので、もう少し工夫したいところですね。
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