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1日2題の英文和訳 【解説編】 Dec.13.2024

昨日も断続的に雪が降り続き、今日も早朝から除雪車が行き交う朝となりました。全国ニュースにもなっているようですが、まとまった雪が交通障害を各地で引き起こしているようです。週末は札幌近郊の直売所へ野菜を買いに行こうと思っていましたが、天候次第ですね…。
それでは今日も始めていきましょう。

【第1問】
「教師がここでは重要な役割を果たしており、授業では、言語の変化が正常なことであることや、その結果生じる変化の多様さに生徒の注意を引きつけている。」

【解説】
drawing以下はいわゆる『文末の分詞構文』です。概要を確認しましょう。

<文末の分詞構文(SV …., doing 〜)>
90%以上が以下の3つのどれかだと考えて構いません。③は主節の内容を原因や理由として分詞構文がその結果や結論を表します。

 ①【同時】「Sは〜しながら…する」
  (ex1) They sat on the bench, watching a beautiful sunset.
   (彼らは美しい日の入りを見ながらベンチに座っていた。)

 ②【連続】「Sは…して、そして(それから)〜する」
  (ex2) He fell from the bed, spraining his ankle.
   (彼はベッドから落ちて、足首をくじいた。)

 ③【因果関係】「Sは…で、その結果〜となる」
  (ex3) He caused a serious traffic accident, leading his permanent damage.
   (彼は深刻な事故を起こし、その結果後遺症を負った。)

もし上記①〜③のどれでも不自然な場合は、もともとは従属節だったはずなので、時・条件・譲歩・理由などの従属接続詞の省略を考えます。

今回は「重要な役割を果たしている」ことと「生徒の注意を引きつけている」ことに同時性が認められるので、上記①にあたります。同時性が分かれば良いので、「〜しながら」という意味にこだわること必要はありません。

さらに、直訳では微妙な部分について日本語の吟味が必要です。

① the normality of language change
  「言語変化の正常性」$${\rightarrow}$$「言語が変化するのは正常であること」

② the kinds of variation
  「変化のいくつかの種類」$${\rightarrow}$$「変化の多様性」

直訳が微妙なときは柔軟に日本語を考えましょう。

--- Words and Idioms ---
play a role (in 〜) 「(〜で)役割を果たす」
normality(名)「正常性、正規性」
variation(名)「変化、変動」「変化したもの」「変化量、変化の度合い」
result from 〜 「(結果として)〜から生じる、〜に起因する、〜に由来する」


【第2問】
「すべての先進国の大人2人のうち1人が、翌週に必要な睡眠をとらないだろう。」

【解説】
まず、冒頭の“taken as a whole”は定型表現で、挿入語句として用いられる慣用的な独立分詞構文です。

“one out of two”は「2人のうち1人」という表現で、“one in (every) two”とも表現できます。この部分が主語で、“across all developed countries”はadultsを形容詞的に後置修飾しています。

動詞が“will not get”、目的語が“the necessary sleep”で、目的語に目的格の関係代名詞が省略されています。

関係詞節内の“the coming week”は時を表す副詞です。名詞のように見えますが副詞として働いています。これを『副詞的目的格』と呼びます。副詞的目的格については今度の週末英文法で取り上げようと思いますので、ぜひご覧ください。

全体としては難易度は高くない英文だと思います。

--- Words and Idioms ---
taken as a whole 「全体的に見ると、相対的には」
coming(形)「来たるべき、次の」「将来有望な」

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