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1日2題の英文和訳 【解説編】 Nov.13.2024
今朝は強烈に冷え込んでいます。日中も10℃に届かないそうで、寒い1日になりそうです。今日も頑張りましょう。
【第1問】
「この疑問に応えて、いくつかの大学は、ヘイトスピーチが引き起こすかもしれない騒動を最小限にするためにスピーチ規約を設けさえした。」
【解説】
“in response to 〜”はいわゆる群前置詞です。2語以上でひとつの前置詞として働くものを群前置詞と言います。
この英文は動詞部分の表現を知っていたかどうかで訳せるか否かが決まってしまいます。“go so far as to do 〜”は「〜しさえする」という意味の成句です。「〜するほど遠くまで行く」という直訳からイメージできるでしょうか。
動詞部分さえクリアできれば残りは大した問題ではありません。
まず“to minimize the disturbances”は、僕は副詞的用法の不定詞句として訳しましたが、直前のspeech codesを修飾する形容詞的用法でも構わないと思います。
また、the disturbancesはthat以下の関係代名詞節に後置修飾されています。
--- Words and Idioms ---
in response to 〜 「〜に応えて」「〜に反応して」
go so far as to do 〜 「〜しさえする、ついに〜する」
institute(他動)「〜を制定する、定める」「〜を始める、行う」
code(名)「法典、法体系」「規約、規則」「記号」
disturbance(名)「混乱させること」「騒乱、騒動」「(心の)動揺」
【第2問】
「病気になるリスクは、あなたがネズミのどの家族集団と接触したかに比べれば、あなたが触れたネズミの個体数はそれほど関係がない。」
【解説】
この英文は比較の形式を用いていますが、シンプルに書き換えると以下の構造をしています。後半のitはdisease risk、doesはrelatesを指しています。
Disease risk doesn't really relate to A as much as disease risk relates to B.
(病気のリスクはBに関係するほどAに関係していない。)
A : the number of rats (which) you're exposed to
(あなたが触れたネズミの数)
B : which family you interact with
(あなたがどの家族と接触したか)
このように部分ごとに訳してからすべてを合わせて日本語にしても、不思議と日本語として分かりにくいものになってしまいます。
【直訳】病気のリスクは、あなたがどの家族と接触したかに関係するほどあなたが触れたネズミの数に関係していない。
こういう場合はさらに一歩進んで、多少日本語を補った上で分かりやすい日本語を目指さなければなりません。しかし、残念ながら受験生の答案は直訳止まりのものが多いです。気をつけましょう。
--- Words and Idioms ---
be exposed to 〜 「〜にさらされる、〜に触れる」
interact with 〜 「〜と交流する、触れ合う」「〜と相互に作用する」