1日2題の英文和訳 【特別編⑫解説】 Oct.31.2024
特別編も最終盤に入りました。ラストスパートです。
【訳例】
「しかし、旅行者が家族と連絡を取り続けたり、趣味に熱中する人が他の人に美術品や収集品を見せるのに、カメラ付き携帯電話が向いているだろうと考える人もいた。そのデバイスが自国で手頃な値段で入手できて、公園で会う人懐っこい犬の写真を撮ることができるようになるのが待ち切れない、と書いた投稿者が私のお気に入りの中に入っている。ビデオ通話ができるようにカメラが正面に取り付けられている必要があると提案した人がいたが、それは2003年までは実現しなかった。」
【解説】
1文目はthoughtの目的語であるthat節内のorが何を結んでいるのかを把握するのがポイントです。共通要素の省略が生じていて、“their families or hobbyists”ではないので注意してください。
it might be nice
① for travelers to keep in touch with their families
or
② (for) hobbyists to show art or collections to others
また、ここで用いられている名詞のartは美術品や芸術作品を集合的に表しており、“works of art”の意味なので注意しましょう。
2文目は“My personal favourites include commenters”という文に長い関係代名詞節が続きます。
関係詞節内の“wait for O to do 〜”は「Oが〜するのを待つ」という意味で、waitの重要な使い方のひとつです。
その不定詞句は文末まで続き、途中の接続詞soは「だから、その結果」という意味で結論や結果を表します。この意味のときはsoの前にカンマを置きます。
to be available 〜 , so they can take pictures
(手に入れて、(その結果)写真を取ることができる)
第3文はsuggestedがthat節を目的語にとっています。
“to allow for video calls”は「ビデオ通話を考慮して」という意味の副詞的用法の不定詞句です。
非制限用法の関係代名詞whichは前文の内容(ビデオ通話のためにカメラを正面に取り付けること)を指しています。
解説は以上です。
長い英文ですが、難易度はそんなに高くありませんでした。この年の京大受験生にとっては絶対に落とせない和訳問題だったと思います。