見出し画像

1日2題の英文和訳 【解説編】 Nov.23.2024

今日は朝から青空が広がっている札幌ですが雪予報が出ています。個人的には早く積もってくれたほうが良いのですが…。
それでは今日も始めましょう。

【第1問】
「私たちの表情は、内面で起こっていることを映す鏡というよりもむしろ私たちが次に起こってほしいと思っていることについて私たちが送っている合図である。」

【解説】
本文のポイントは「AというよりむしろB」という重要表現に気づいたか否かです。まずは表現を確認しましょう。AとBが入れ替わることに注意してください。

<AというよりもむしろB>
  ① not so much A as B = not A so much as B
  ② B rather than A = rather B than A
  ③ more B than A = less A than B

今回は“less A than B”が用いられています。

A : a mirror of what's going on inside
B : a signal (which) we're sending about what we want to happen next

Aがa mirror「鏡」でof以下の前置詞句が修飾、Bがa signal「合図」で目的格の関係代名詞が省略された関係代名詞節が修飾しています。またそれぞれで関係代名詞のwhatが使われていますね。

文の大構造を捉え損なうととんでもない誤訳が生まれてしまいます。構造の分析って本当に大切ですね。

--- Words and Idioms ---
expression(名)「表現(すること)」「言い回し」「表情」
signal(名)「合図、信号」「兆候」


【第2問】
「先史時代の人間やその祖先は、現代の私たちと彼らとは食事がとても異なっていたにも関わらず、私たちと驚くほど類似した歯の問題に苦しんでいた。」

【解説】
単純な第3文型の文ですから、構造は特に問題ないと思います。

similarは「〜と類似している」という意味の形容詞で、toを伴うことが多いです。使い方を簡単な文で確認しておきましょう。

(ex1) I saw a car similar to yours. $${\leftarrow}$$ similar以下がcarを後置修飾
  (僕は君の車と似た車を見かけた。)
(ex2) I saw a similar car to yours. $${\leftarrow}$$ similarがcarを直接修飾
  (僕は君の車と似た車を見かけた。)

今回の英文は上記(ex2)と同じ使い方ですね。

さて、最後に文末に置かれた前置詞句を検討しておきましょう。

〜 despite our very different diets
 (私たちのとても異なった食事にも関わらず)

このような直訳が悪いわけではありませんが、この前置詞句は「現代の私たちの食事と先史時代の祖先の食事がとても異なっている」ということを端的に表しています。つまり、

〜 despite our very different diets from prehistoric humans' diets

このように理解して、少し日本語を補って訳して良いと思います。

--- Words and Idioms ---
prehistoric(形)「先史時代の、有史以前の」
predecessor(名)「前任者」「先にあったもの」「祖先」
suffer(他動)「(苦痛)を経験する」「(損害)を被る」「〜で苦しむ」

いいなと思ったら応援しよう!