1日2題の英文和訳 【解説編】 Oct.9.2024
しばらく難易度の低い問題が続いている気がしますが、それでも考えるポイントはあります。丁寧に読んでいきましょう。
【第1問】
「犬と人間のパートナー関係の起源は分からないままだけれども、私たちが一緒にいる長い年月の間にそれぞれの種が変化してきたことはますます明らかになりつつある。」
【解説】
従属節側は特に問題ないと思います。
主節の主語は形式主語で、真主語はthat以下の名詞節です。
動詞が進行形になっていますので、「ますます〜になりつつある」のように進行形を反映した訳にすると良いと思います。
that節内も特に複雑なところはありません。ourはもちろん人間と犬を指して「私たち」です。
【第2問】
「ガソリンを車輪の動きに変換する機械が車の内部になければ車は走ることができないということとちょうど同じように、数ミリ秒で生じる思考や行動も、その背後に何の仕組みもなければそんなに速く機能することはできないだろう。」
【解説】
冒頭のasは「〜するように」という様態の意味を表す接続詞と考えて構いませんが、“Just as SV 〜, so SV … .”というのは「ちょうど〜であるのと同様に…である」という意味で、ひとつの決まった形でもあります。覚えておいても損はないと思いますよ。
主節も従属節も仮定法の文で、条件節は両方ともthere be構文です。
従属節側の条件節内にはtranslatingからwheelsまでの現在分詞句があって、これは主語のmachineを修飾しています。inside itがあるので分かりにくいかもしれませんね。
主節側の帰結節の主語no thought and actionはthatからmillisecondsまでの関係代名詞節で後置修飾されています。
条件節の終わりにある代名詞itはthought and actionを指しています。本来は条件節から訳したいのですが、いきなり「それ」と訳すわけにいきませんから、訳の構成には注意しましょう。訳例を参考にしてください。