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週末英文法 【ofの4格】 Apr.21.2024
昨日の関連事項ということで、今日は「ofの4格」を取り上げます。前置詞ofには意味上4つの「格」があり、その点に着目すると自然な訳を作るのに役立ちます。
前置詞ofは2つの名詞AとBを結びつけて「A of B」の形で使うのが基本です。そのとき、AとBの関係性に着目してみましょう。
①【所有格】「Bが所有しているA、Bに属するA」
この場合は素直に「BのA」と訳して問題ありません。
(ex1) A friend of mine came to my house yesterday.
(私の友人のひとりが昨日私の家にやって来た。)
(ex2) He lives in the capital of England.
(彼はイギリスの首都に住んでいる。)
②【主格】「BがAすること」
名詞Aを動詞と考えたとき、BがAの主語に当たります。”A of B"が主語として用いられると、(ex3)のように無生物主語構文になりやすいです。
(ex3) The quick arrival of the doctor saved his life.
(医者が素早く到着したので、彼は命が助かった。)
(ex4) He bought a car thanks to the rise of wages.
(賃金が上昇したおかげで彼は車を買った。)
③【目的格】「BをAすること」
名詞Aを動詞と考えたとき、BがAの目的語に当たります。"A of B"が主語として用いられるとやはり無生物主語構文になりやすいです。また、直訳でも自然な場合が多いので考えすぎないようにしましょう。
(ex5) The reconstruction of this town is our mission.
(この町を復興することが私達の使命だ。)
(ex6) He is absorbed in the discovery of new stars.
(新しい恒星を発見することに彼は夢中になっている。)
④【同格】「BというA」
BがAの具体説明や補足説明になっています。非常によく出てきますので、受験英語では「同格だと分かるような訳」にすることが大切です。
(ex7) The rumor of his survival made her very nervous.
(彼が生きているという噂が彼女をとても不安にさせた。)
(ex8) She was very surprised at her son's idea of studying abroad.
(留学するという息子の考えに彼女はひどく驚いた。)
今後は何気ない英文でもofの格を意識してみると英文が読みやすくなりますよ。そして、明日の名詞構文でも必須の知識です。明日は三部作の最後です。ぜひ読んでくださいね!