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1日2題の英文和訳 【解説編】 Oct.1.2024

今日から10月ですね。今年もあと3ヶ月ですが受験生は焦るのではなく、自分がすべきことを着実に積み重ねていきましょう。では今日も解説を始めましょう。

【第1問】
「セイラーと彼の共同研究者は、人々がどのように行動するかに関する従来の経済理論は、人々が実際にはどのように行動するのかを説明できないので、完全に正確なわけではないと主張した。」

【解説】
arguedの目的語であるthat節の中に主節と従属節がある英文です。

主節の主語はtraditional economic theoriesで前置詞句が修飾しています。前置詞ofの目的語はhowが構成する間接疑問です。
この主節は否定文ですが、副詞のfully「完全に」がありますので、「完全に正確なわけではない」という部分否定になるので注意しましょう。

従属節の主語theyは主節の主語を指しています。動詞部分は“fail to do 〜”の形になっていますが、これは超重要表現ですね。確認しておきましょう。

<fail to do 〜 の意味>
 ①「〜しない」
  (ex1) She always failed to follow the advice her father gave her.
    (彼女は父親が与えた忠告をいつも守らなかった。)
 ②「〜できない」
  (ex2) We failed to turn in our report by the deadline.
    (僕たちは締め切りまでに報告書を提出できなかった。)
 ③「〜し損なう」
  (ex3) I failed to answer her call yesterday.
    (僕は昨日、彼女からの電話に出そこなった。)
 ④【neverなど否定語とともに】「必ず〜する」
  (ex4) He never fail to write to his wife once a week.
    (彼は週に1回必ず妻に手紙を書く。)

なお、“account for 〜”も超重要熟語なので、下記の語彙を参考に3つの意味を必ず覚えておきましょう。
account forの目的語も疑問詞howが構成する間接疑問で主節の間接疑問と同語反復ですが、副詞のactuallyが入っているのが唯一の違いです。しっかりと訳しましょう。

--- Words and Idioms ---
collaborator(名)「協力者、共同制作者、共著者」
traditional(形)「伝統的な、伝統の、昔ながらの」
account for 〜 「〜を説明する」「〜の割合を占める」「〜の原因となる」


【第2問】
「親や教師の言語の使い方、そして特に質問の使い方が、子どもの学習に直接的で長期の影響を与えることがある。」

【解説】
「方法」という意味の先行詞the waysを関係詞節が後置修飾していて、関係詞節の中ではandが2つの動詞を結んでいます。

S<parents and teachers> V1<use language> 
                      and
                     V2<in particular use questions>

この文の主語は関係詞節に修飾されたthe ways、動詞はcan have、目的語は形容詞が2つついたeffectです。“have an effect on 〜”も超重要表現かつ英作文推奨表現なのでしっかり覚えておきましょう。

さて、最後に「方法」という意味のwayを先行詞とする関係副詞節について確認しておきましょう。

<関係副詞howの注意点>
本来は関係副詞はhowを用いますが、(ex1)の文は文法的に不適とされます。

(ex1) I don't like the way how he speaks.
  (僕は彼の話し方が好きではない。)

なぜ不適かというと、『the wayかhowのいずれかを必ず省略しなければならない』という不思議なルールがあるからです。
よって、同じ意味で文法的に正しい文は以下の2通りとなります。

(ex2) I don't like the way he speaks.
(ex3) I don't like how he speaks.

しかし、関係副詞howを別な語に置き換えると省略のルールは適用されませんので、以下のようにも書けます。

(ex4) I don't like the way in which he speaks. 【前置詞 + 関係代名詞】
(ex5) I don't like the way that he speaks. 【関係副詞のthat】

今回の英文は(ex4)のパターンです。このように4種類の英文が書けることを覚えておきましょうね。

--- Words and Idioms ---
immediate(形)「即座の」「差し迫った、緊急の」「直接の」
long-term(形)「長期の、長期間にわたる」
have an effect on 〜 「〜に影響を与える」
 $${\uparrow}$$ 名詞effectはinfluenceやimpactが用いられることも多いです。

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