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【考察】論破があらゆる層に広がっていることへの懸念
最近、あらゆる層に「論破」が広がっているように感じます。「論破」とは、相手の意見や主張を論理的に打ち負かすこと、言い負かすこと。
もし社会が、たった一人の人間、たった一つの考え方だけで成り立っているのであれば、「論破」によって一つの正解を導き出すことは有効かもしれません。しかし、現実はそうではありません。社会は多様な人々、多様な価値観、多様な意見によって構成されており、その複雑さこそが社会の豊かさの一因のはず。
それにもかかわらず、「論破」という行為がもてはやされ、あたかもそれがコミュニケーションの最終目標であるかのように捉えられている風潮は気になります。
別の考察にも書きましたが、自分が有能であるということを誇示するのが流行りつつあるのと繋がっている気もします。
私たちに必要なのは、「論破」ではなく「対話」です。自分の意見を押し付けるのではなく、相手と共有し、共に考えること。そうした姿勢を持ちたいですね。