「言われたことをやる」ことの大切さ
「言われたことしかできない。」
「言われたことだけやるなんて、やりがいがない。」
「言われたことができるのは当たり前。」
こうしたことは言葉はよく聞く一方で、
「言われたことができてすごいね!」
なんて言われることは滅多にないかと思います。
でも、Colorbathで働き始めてからしばらくは、しばしば、
「言われたことができてナイス!」
という声かけをもらってきました。
言われたことができるなんて当たり前。
そんなことに価値はない。
無意識のうちに、そう思っていた私にとってはすごく新鮮な言葉でした。
最初は、バカにされているのかなとさえ思いました。
でも、この言葉の背景については、かなり丁寧に、繰り返し伝えてもらったので、別にバカにされているわけではないし、「言われたことをきちんとやる」ことがそう簡単ではない、というこもわかりました。
ただ、同時に
「言われたことだけやっていればいいわけじゃない。」
ということも言われていたので、正直その感覚というか、塩梅がよくわからないな、と思う時期もありました。
最近、この辺りのニュアンスが少し整理できた気がするので、今日はそれについて書こうと思います。
「言われたことをやる」は意外と難しい
「言われたことをやる」という言葉だけ聞いて、私は当初、何となく造作もないこと、という印象を受けていました。
でも、よくよく紐解いてみると、社会人として働き始めて間もない私にとって、「言われたこと」は、日々積み重なり、その数は数十か、もしかすると百を超えるくらいになりました。
基本的なコミュニケーション、生活習慣、PCスキルの話に至るまで、ありがたいことに、これまでにかなりのフィードバックをいただいてきました。
まず、「言われたこと」の量が多いとき、「言われたことをやる」の難易度は高くなります。
しかも、一生かけてやればいいよ、ということではなく、働き始めの1年のうちにやる、というのが前提です。
もう一つは、「言われたことをやる」は、言われた時にだけそうすればいい訳ではない、ということです。
仕事のワンシーンで、咄嗟にこれまでに「言われたこと」を実践するためには、いつ、どこで、誰といても無意識にできるくらい、習慣にしておく必要があります。
毎日、毎シーン、言われたことをやるのは、かなり難易度が高いですし、それを無意識でやれるようになるには、きっとまだ数年かかるのだろうなと感じています。
初歩だけど、基礎
「言われたことをやる」は、一つ一つを取ってみれば、特に難易度が高いものではありません。
数学の教科書で言うと、単元の初めの基礎問題的な位置付けかと思います。でも、この基礎問がしっかり定着していないと、いざ応用問題を解くとなった時、必ずつまづきます。
四則演算ができない状態では、割合も図形の面積も求められない。
それと同じで、明るく元気に話せないのであれば、ミーティングに参加させられないし、外部の人とのやりとりも任せられない。
PC操作がおぼつかないのに、ブログ記事の執筆は任せられないし、講演資料の作成も任せられない。
逆に、基礎さえきちんと身についていれば、分野や領域に関係なく、できる仕事の幅が増え、この仕事を任せてみよう、と思ってもらえる可能性は高まります。
「言われたことをやる」が何十、何百と積み重なり、それらが定着した時、自分が貢献できる幅はきっと格段に増えている。
そう信じて、今日も基礎を積み重ね、磨き上げ、できることを一つずつ増やしていこうと思います。
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