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【ココカランポ#1を終えて】実行委員長の記
こんにちは!
ココカランポ実行委員長を務める
古本屋 古書からすうり中田です。
「古書からすうり」が店を
構えるのは、名張の旧町、中町通り。
ココカランポの会場となった榊町衆議所から
歩いて約2分、宇流冨志禰神社の石の鳥居さんを曲がってすぐの場所です。
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ですので、ココカランポでは、
旧町の方々との繋ぎ役や、同時開催の町家見学ツアーを担当しました。
【会場の前が人でいっぱい!】
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企画側が言う言葉ではないのですが、予想をずっと越える来場数で驚きました。
かつては初瀬街道沿いに商店が立ち並んだ旧町も、今はすっかり静か…。
開場を待つ人だかりさえ「非日常」なのです。
だからこそ、ふだん見慣れない人だかりには驚きましたし
旧町の方々から「すごく盛況だったね」と声を掛けられた時、
やっぱり地元の方も「日常」とは違う驚きを感じてくれたのだと思いました。
【演劇も古本も…取っ付きにくい?】
公演の盛況ぶりに驚いたのは、
もうひとつ理由があります。
前々回のnoteでも触れましたが、
演劇には、どうしても付きまとう
『取っ付きにくさ』があるからです。
それに悩まされているのは、
本を扱う古本屋も同じ。
せっかく面白い世界があるのに、
その扉をくぐってくれないのが現状です。
じゃあどうするのか?
その答えのヒントは今回の公演にありました!
「演劇が好き」「江戸川乱歩が好き」
それぞれの方が、
演劇と文学のそれぞれの面白さが混ざり合った、
『乱歩作品のリーディング公演』に足を運んでくれました。
皆さんの「想像以上に良かった!」という感想が、そのぶん印象的でした。
「普段ならしない」という「日常」の扉の開け方がみえたように感じました。
【旧町の扉も開きたい!】
「会場は公民館みたいな所と思ってたけど、雰囲気ある町家でびっくりした」
という感想もよく耳にしました。
良くも悪くも昭和が残っている旧町、他の町から初めて来た方はその雰囲気に感激してくれます。
私、古書からすうりもそうでした。
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昭和がきっちり残っている「非日常」の世界…
これはワンダーランドじゃないかと。
でも、旧町育ちの方にとっては違います。
生まれ育った場所なので、あまりに「日常」すぎて、町家なんて古いだけで大したことはないと感じてしまうようです。
なんて、もったいない!
だから、過小評価を変えるには、
外からの視点って大事だと思うのです。
来場者の皆さんの
「町家ってすごい!」という驚きが
旧町の方には新鮮な「非日常」であったことを支点に、
地元の良さを再評価してほしいと願うのです。
【文化って面白い!を伝えたい】
演劇も本も町家も、ぜんぶ文化で、
触れてみれば、ぜんぶ間違いなく面白い。
でも、ふだん「日常」だと接する機会がなくて、文化って「なんだか難しくて縁がないや」となりがちです。
せっかく面白い「非日常」の世界が広がっているのに、扉の前で立ち止まるのはもったいない話です。
料理ではありませんが、文化のそれぞれの『面白味』をうまーく組み合わせて、
「喉ごしするりと面白さを伝える」ことが、これからも大きな目標と思っています。
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PRの様子
長々となりましたが、以上です。
ココカランポの活動を今後ともよろしくお願いいたします。