家畜遺伝子

池田信夫氏のこの話は、一番面白いポイント。

「狼を人間が飼い慣らして家畜化したんじゃなくて、狼の中で家畜的な遺伝子を持っていた狼が犬として進化したということが最近言われていて、もしかすると人間の中でも家畜的な要因が強い民族と、あまり家畜的でない、非常に戦争の得意な人々がいたのかもしれない。またこれは学問的には分からないんだけど、少なくとも文化的には日本人が家畜的な要因を強く持っているのではないかと。」(32:00~)

【言論アリーナ】統一教会騒動で家畜化する日本人
https://www.youtube.com/watch?v=GXzHMaPtTt8&t=1958s

その他。

池田「それこそ天皇が出てきた七世紀ごろには、統一国家を作るとか律令制度を作るとかっていう、大陸から来た人々はそういうことを狙ったと思うんですけど、地元の日本人はそういうのを全部潰していって、天皇も有名無実な存在にすぐなっちゃう。」
(29:00~)

與那覇潤「よく、狩猟採集と農耕の間で大きな断絶・質的な転換があったのではないかとという議論はこれまでもあった。農耕を始めたことで家畜化的なものが生まれてきたんじゃないかと。そこからもうちょっと一歩踏み込んで、いや農耕だけが全てではなくて、どうもその前から、狩猟採集時代から。」

池田「(同意して)もっと前から。」

「仲良くしていることはアドバンテージにもなるんだけど、それは逆に言うと、それよりも大きな規模の国家を作ることについては、非常にむしろ抵抗が強くなる。そういう意味で日本人というのは、その縄文時代の文化遺伝子というのを、もしかすると本当の遺伝子として持っているんじゃないかなと、最近思っていますけどね。」
(35:35~)

旧来の「文明」対「野蛮」図式も、考え直されなければならない。これ自体が、あまりにも平板。自己家畜化。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?