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ほどいた毛糸で小物を再生する【買わない暮らし】
タンスの奥に眠っていた古いニットの帽子やマフラー。
なんとなく手に取らなくなって以来、長いこと放置していました。
捨てるのは惜しいので、ほどいて編みなおすことに。
セーターやベストは身頃と袖のつなぎを解体するのが、意外と面倒だったりしますが、シンプルな帽子やマフラーは編み終わりの糸端さえ見つけられれば、ほどくのは簡単。
今回は3枚のニット帽と、子供用のショート丈マフラーをほどきました。
ほどいた毛糸は編み跡が残っていて、まるでラーメンの縮れ麺。
きれいな真っ直ぐの状態に戻すことを『湯のし』と言って、蒸気に通すと縮れた毛糸が綺麗にのびるそうですが、今回は繊細な模様編みとかを編むわけではないので『湯のし』は省略。
ほどいた糸でモチーフ編み。グラニースクエアをざくざく編んでいきます。
各色の分量をみながら糸がなくなるまで編み続けます。
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全部で35枚のモチーフが編めました。
次はこれを並べて、何を作るか考えます。
普通は作りたいものを決めて、必要な枚数を編むのだけど、今回は「いらない小物をほどいた毛糸で小物を再生する」ミッションなので、できるだけ無駄なく使いきれる方法を考えます。
35枚=16枚×2+残3枚 ということで、ダイニングの椅子に敷いている薄い座布団のカバーにすることに。
モチーフ4枚×4枚つないだものを2脚分、計32枚を使います。
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裏面は、こちらも使わなくなったフリースブランケットを利用することにしました。
もとの座布団の形に合わせて、つないだモチーフと中表に縫い合わせます。
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使用するとき、裏面を目にすることはほぼないので、プリントされた模様は無視して合わせています。表に返して座布団を入れて口を縫い合わせたらできあがり。
完成した座布団カバーはこちら。
帽子3枚分の黄色・ベージュ濃淡3色の毛糸と、マフラー1本分のグレー・白・アイボリーの3色の毛糸を使っています。
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「ほどいて糸に戻せば再生できる」と思うと、いらないニットが捨てられなくなるのがちょっと難点かしら。
中心から編みすすめるグラニースクエアは、何段編むのも自由。
モチーフは小さな達成感をなんども味わえる。
飽きっぽい私には最強の癒し編みです。
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