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episode② ただの私がただの就活生になった。

大学3年生になると、一気に就職活動ムード。

右も左もわからず、とにかく始める就職活動。

型にはまったフレーズに、
みんな同じ髪型をして、
真っ黒のリクルートスーツを着て、
誰が誰だかわからない。

思ってもないことを言わなきゃいけなくて、
嘘もつかないとうまくいかなくて、
社会へ出るには、習ったことのないルールがある。

コロナも重なり、リモートで行われる説明会。
直接会った事もない面接官。

学歴で判断されて、土壌にも立てない。

私の妄想していた、"何者か"は、
一体"何者だったのか?"が分からなくなったりしていった。

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