新しいまち

12月頭に引っ越しをした。
集合住宅が立ち並ぶこのまちを、私はよく知りもしないで「つまらない」と言っていた。

でも、新しいまちには、猫がいる。まちで飼っている猫がいる。
「地域猫」の写真をアップしている知人の顔がパッと思い浮かんだ。

新しいまちには、犬を散歩させている人が多い。
私はペットを飼ったことがないから想像だけど、きっと金銭的にも精神的にも余裕がないと飼えないんじゃないかと思う。

新しいまちには、大きな公園がある。
野球場やテニスコート、ランニングコース、そして小さな子が夏に遊べるじゃぶじゃぶ池がある。敷地内にカフェがあるのも良い。

新しいまちでは、星が見える。今回の引っ越しで気づいたけど、私は今後も星が見えるまちに住みたいみたいだ。都会に近すぎて、星が見えないまちはいやだなぁ。

最後に、新しいまちには、トースターが転がっている。誰が置いたのか分からないけど、かれこれ3週間は放置されている。

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私は新しいまちを、ちゃんと好きになれそうだ。好きポイントを見つけられた自分に、少しほっとしている。

私はこのまちを、ちゃんと好きになれそうだ。

あ、トースターが転がっていた点は、別に好きな点ではないです。