9割9分がウソ
わたしは若者支援をするNPOで働いている。週3日、15〜25歳くらいの若者たちと関わっている。
今日は過去の自分と似たようなことを言っている若者がいた。「自分が発する言葉の9割9分がウソなんですよ。本当のことがないんですよ」と彼は言った。
良い人でいようとか、上手く立ち回ろうとか、そういう思いからなのか、場の雰囲気に合わせることに必死になる。なんとなく話を合わせてしまう。そんなことを繰り返しているうちに、徐々にそんな自分しかいなくなって、もといた自分、つまり「本当の自分」がいなくなる。「偽りの自分」しかいないように感じる。
みたいなことだ。
26歳になった今の私は「そんな自分も本当の自分」だし、そもそも見つけようと思って「本当の自分」なんて見つからないと思っている。だけど彼はまだ20歳そこそこだし、家庭環境や学校生活の話を聞くと、当たり前だけど私とは生きてきた環境が全く違う。そりゃ悩むし簡単に解決はできないよね、と思う。
大したことはできないけれど、それでも若者支援の現場にいる身としては、少しでも生きやすくなる思考を身に付けれるといいよね、と思う。そのサポートができればいいな、と思う。