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選書ってその時の精神状態がよく表れるよね

9月半ば、同僚と高円寺にある「本の長屋」に行った。

本の長屋には、「箱店主」が選書した本が壁一面に並ぶ。

簡単に言ってしまえば「棚貸し」の仕組みで、月額いくら払うと小さなスペースで自分の書店が開けますよ、というサービス(だと思う)んだけど、上記の記事を読むとそれだけではないらしい。

・コクテイル書房が培ってきた本の仕入れや販売ノウハウが共有されたり
・管理部、広報部、出版部、美術部、BOOK倶楽部など、5つの部活があったり
するとのこと。

ただの棚貸しサービスではなく、書店経営のノウハウが学べたり、コミュニティ的な繋がりも得られるサービスなのだろうな、と想像する。

(気になる人は自分で調べてね)

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さて、せっかく来たので何か買っていこうと思い、2冊購入したので紹介する。

①滝口悠生『ラーメンカレー』文藝春秋2023

【購入理由その1】タイトルと表紙の絵に惹かれて
なんだろう、ラーメンカレーって。ラーメンにカレーかかってるのかな。
この椅子は物語と関係あるのかな。

【購入理由その2】付箋
箱店主のチョイスだろうけど、数か所に付箋が貼ってある。
どんな意味が込められているのか、箱店主にしか分からないんだけど、新品の本では得られない体験だなぁ、面白いなぁと思って。

②山中伸弥 羽生善治 是枝裕和 山極壽一 永田和宏『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』文藝春秋2017

【購入理由その1】タイトルに惹かれて
誰もが知る有名人も、最初は何者でもなかったのだなぁ、と。

【購入理由その2】何者かになりたい気持ち
たぶんこの時わたしは「何者」かになりたい気持ち、いや、何者かにならねばないけないのか、という気持ちが強かったんだと思う。

「本を買う」って、その時の精神状態というか、脳を支配している「何か」がよく表れるよね。

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本の長屋、面白かったのでまた行きたいなぁ、の気持ち。

そして、棚貸しサービスってどうすればビジネスとして貸す側も借りる側も満足する仕組みになるのかなぁ、と学びたい気持ち。

そしてそして、値段を気にせず本を買えるようになりたいなぁ、の気持ち。

働こ。

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