見出し画像

ただ「居る」って難しい

私は15〜25歳くらいまでの若者を支援するNPOで働いている。

3月に入って職場で色々な変化があったのだけど、特に大きいのは新規相談の増加。

事情により2月は新規相談をストップさせていたがそれが終わったこと、そして同時に某テレビ番組での放送があったことで、いろんなところから相談や問い合わせが殺到している。

*****

昨日はテレビを見たという若者がアポ無しでやってきた。代表が一通り面談をして、また明日詳しくお話を聞かせてね、となったらしい。

今日、夕方ごろに来て、夜の面談まで時間を潰すことになった。だいたい3時間。昨日の今日で彼がここを自分の居場所と感じられるはずもないので、少しだけ手厚くフォローをする。話しかけたり、夕飯のルールを伝えたり。

*****

今日思ったのは、もしかすると「何もしなくてもそばにいること」も、居場所でできるフォローなのでは、ということ。

若者がみんなお喋り好きなわけではないし、本を読んだり宿題をしている場合もあるし。ずっとお話しすることが負担になるかもしれないし。

だからといって、絶対に放置はしたくない。知らない場所で、周りは楽しそうにしている中で、自分1人だけポツンといる状態は結構つらいと思うから。

何をするわけでもないけれど、なんとなく近くにいることは、初めてここに来た若者にとってプラスになるんじゃないかなぁ、と。ここが少しだけ安心できる場所になるんじゃないかなぁ、と思ったりする。

この対応が正解なのか、本人に聞かないと分からない。でも、その答え合わせができるのはまだまだ先の話だろう。彼ときちんと関わって、信頼してもらって、「そういえば初めてここに来たときのこと覚えてる?笑」なんて話ができるようになったら、聞いてみよう。

極限状態で繋がった若者は、そんなときのことをたぶん覚えてないだろうけど。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?