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看護師を辞めた
大学病院を退職した。
3年と5ヶ月。
長かったような短かったような。
何十年も看護師を続けている方がいる。
大学病院で定年まで勤め上げる方がいる。
そう思うと、私の勤続年数は短いんだろうなと思う。
だけど、この3年と5ヶ月は、私の人生の中で
濃い期間だった。
社会に出るということ、医療職として働くということ。
急変、お看取り、命と向き合うということ。
リーダー業務、後輩育成、委員会。
様々なことを体感させてもらい、自分なりに向き合ってきた。
それらを全て手放した今、私は空っぽになった。
朝起きて夜寝る。夜勤のない生活。
実家に帰り、家事をする生活。
時間に追われない、プレッシャーに潰されない。
心身がどんどん健康になっていくのを感じる。
実家に帰省した日、母からの第一声が
「ホラーマンみたい」
ホラーマンって言うと、アンパンマンのガイコツキャラだ。笑
体重を測ると、7キロ減っていた。
ちょっと疲れていたのかな?と今では呑気に考えていられるが、あのまま退職せずに働いていたら、今頃自分はどうなっていただろうかと思うと少しゾッとする。
まだやれる、こんなもんじゃないと自分を奮い立たせて来たあの日々は、少々自分には荷が重かったのかもしれない。
あのまま働き続けていたら、きっと心が壊れてしまっていただろう。
糸がぷつんと切れるように、何かが私の中で終わりを告げて退職に踏み切った。
正直この先のことは具体的に考えられていない。
クリニックで夜勤をせずに看護師として働く選択、また急性期病棟に戻る選択、進学する選択、
ぼんやりと考えているが、何も定まっていない。
今はただ、私が作った夕食をおいしい、おいしいと言って喜んで食べてくれる父母の顔をのんびりと
眺めている。
とりあえずは、
身近な人を喜ばせることに徹して
今を生きてみようかな。