看護師に戻ってきた
そろそろ前の職場を退職して一年経とうとしている。
時間の流れって本当に早い。
去年のわたしは、まさか来年また看護師をしているとは思わなかっただろう。
ところがどっこい何故だろう。
私はまた、去年のわたしが働いていた分野と同じ病棟で、違う病院でだけど看護師に戻ってきているよ。
去年のわたしよ、どうやら私はドMのようだ。
ご飯が喉を通らなくなるほど、夜上手に眠れなくなるほど辛かったはずなのに。
自分で望んで戻ってきてしまった。
残業もある、命を預かるプレッシャーに耐える、複雑な人間関係、病棟あるあるフルコンボの場所に。
でもね、不思議と後悔はしてないんだよ。
病棟が違えば、病院が違えば尚更暗黙の了解やルール、文化が違う。
どうやら私はここが合っているようだ。
中堅がどんどん辞めていく、インシデントをしたら吊し上げられ責められる、そんな場所を当たり前だと思っていたわたし、それは違うんだよ。
忙しいけど、辛いことだってそりゃああるけど、でもやっぱり私は看護の仕事が好きなんだ。
目の前の患者さんが笑ってくれたら嬉しいんだ。
看護師をしていながら、普段の生活で急変現場に遭遇したりしたとして、もし目の前の命が救えなかったら私は一生後悔するだろうって、
妄想力満点の私はそう思うんだ。
だから私は急性期に戻ってきた。
誰かの人生に、少しでも私の存在が添えるように。
ちょっと回り道をしたけど、私はこれで良かったんだ。