鈴虫寺
ゲッターズ飯田さんがお勧めしていて、ずっと気になっていたお寺。
願い事をひとつ、叶えて下さるお地蔵様がいるという「鈴虫寺(華厳寺)」へ行ってきた。
すんっ、とする穏やかな空気の中、階段を登る。
私は9時からの説法を聞くために、着いたのは8時45分頃だったが、数人並んでいた。
ふと左手に目を向けると、わらじを履いたお地蔵様が。
このお地蔵様がこれまでたくさんの人の願いを叶えてきたのだなぁ、と思いながら眺める。
ちょうど9時頃、拝観料500円を納め書院へと案内された。
どことなく暖かい畳の部屋で、鈴虫が心地よく鳴いていた。
和やかな住職さんが登場して、みんなのどこか緊張していた雰囲気がふっ、と優しく変化した。
説法は、今与えられた状況を一生懸命に生きること
ある程度の苦労は必要だということ、また、住職さんは最近の若い人の表情が暗いということについて話された。
おそらく書院に集まった人の年代や雰囲気を見てお話しする内容を変えてくださっているのだろう。
説法を聞きながら、小林正観さんの考え方と共通するものを感じた。
与えられた環境で精一杯生きること
無理に夢や希望をもたなくてもいいということ
どちらも優しい真理だと感じた。
説法では、お地蔵様にお願い事をするときのポイントも教えてくださった。
お茶菓子を持ち帰り、お守りを購入する。
「幸」という文字が見えるようにして手にお守りを包み、お地蔵様にお願い事をした。
とても気のせいかもしれないが、手の中のお守りが、ぽっ、と温まったような気がした。
鈴虫寺を参って、なんだか心の泥が落ちたような、
住職さんの説法に救われたような、お寺を出た時になんとも言えないあたたかさを感じた。
ひとりでふらり京都旅、ずっとしてみたかったことがまた一つ叶った日だった。