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「医者の相手は病人ばかり」気が重い!?
どんな仕事も大変な側面があるのは事実でしょうが、中でも、高度な専門職としての位置付けが確立している医者と弁護士は別格なんでしょうね。
あるお金持ちの方が本で書かれていましたが、小さい頃から、医者と弁護士にはなるまい、と決意されていたとのことでした。
「だって、医者はお客さんが病人ばかりだし、弁護士は相談事がもめ事ばかりだろ。仕事が楽しくはないんじゃないだろうか。」なんて、趣旨の話でした。
もし、それらの仕事に達成感があるとすれば、病人が回復していくときや、もめ事が一件落着するときなんでしょうか。
ただ、その過程は、想像するに、どんな場面であっても、一筋縄では行かないことばかりだと思います。
私は、病弱な方という訳ではないものの、アレルギー体質で、良い医者を求めていましたが、うまい治療をしてくれる医者に巡り会えず、結婚するまで、事実上、状態を放置していました。
結婚を機に、奥さんから、医者に行くように言われ、探そうとしたのですが、どう探していいのかわからないのですね。
※独身の時は、健康への気遣いがうまく回らないものです。結婚すると、寿命が延びるというのは、本当のような気がします。
医者には、レストランに対するグルメ・サイトのような患者による格付サイトはあまりないのですね。
「蛇の道は蛇」とも言いますし、「その筋のことはその筋に聞け」とも言いますから、私は、職場の産業医に相談することとしました。これが全く当たりだったんですね。
職場の産業医は、東京大学の医学部教授だった人で、同じ医学部教授だった人が退官して、開いているクリニックに紹介状を書いてくれました。
そのクリニックの先生は、物腰柔らかな先生で、私を見るなり、「すわ入院か?」とも思ったようですが、通院でとりあえず様子を見ることとなりました。
ところが、通院を重ねるうちに、症状が劇的に改善して行ったのですね。
※奥さんもびっくりでした。名医って、いるもんなんですね。
そのうちに、その先生は、そのクリニックを、その後、東京大学教授を退官する先生に譲ることとなり、終わりになりました。
ところがですよ、新たな先生になり、行ってみると、大変偉そうで、大変感じが悪いのですね。いわゆる武士の商法かな、まいったなぁ~と思いました。
ところがですよ(再)、新しい先生になって2度目に行ってみると、何とびっくり、その先生が急逝されたとのことでした(!!)。
それで、止むなく、電話帳で、地元の医者を探してみることにしました。
アレルギー科の看板を掲げる医者が近くにあることを発見し、前の医者の処方を持参して、行ってみると、「うちでも処方できるよ」と、軽いタッチ。何だか、さわやかでハンサムな先生だなぁと思いました(☆彡)。
以後、通院していますが、その先生には、アレルギーの発作の時や、ピロリ菌の除去など、ピンチの時に、助けていただきました。
※私ではなく、うちの奥さんに十円ハゲができたとき、自由診療でしたが、的確な処置をしていただきました。
医者は、大変責任の重い高度な専門職であるのは間違いありませんし、相手が病人ばかりというのも間違いありませんから、気が重い商売だなと、私も心から思います。
とはいえ、私のように回復していく患者というのもいる訳で、そういう患者は、医師にとっても、いささかの喜びにつながるのではないかな、なんて感じたりもします。まぁ、かなり不遜な言い方かもしれませんが(^^;)。