コーディネーターは損して結局得をする
●コーディネーター…物事を調整してひとつにまとめる役。
と、辞書にありますが、コーディネーターって、単純に言うと、「間を取り持つ調整役」のことなんです。
今の年末時期になると活躍する、忘年会などの幹事なんて、まさに、コーディネーターなんでしょう。
飲み会の幹事になる人って、あんまり感じの悪い人はいないものです。
だって、そういう人の誘いには乗る気にならないでしょ。
飲み会の幹事って、何かうまい話があるような気がする人もいるものですが、大抵の場合、日程の調整や店の予約に手間をかけたり、支払いの端数の分を余計に負担したりして、あんまり儲かる話ではないのです。
※クレジットカードで支払った場合のポイントゲット、というのはありますが、端数の分の余計な負担と、どっこいどっこいだと思います。
でも、飲み会の幹事になる人って、いろいろな場面の潤滑油的な役割を担う人が多く、そういう人って貴重な存在なんですよね。
私も、食事会などの幹事を引き受けることが多く、支払いの端数は負担することが多いので、まぁ、単純な金銭上の損得なら、損しているのかもしれません。
でも、自分で、日程や行く店を決められたり、また、これが最大の利点ですが、みんなのいい顔を見られたりするのは、なかなかいいもんです。
ある意味、幹事って、ボランティアみたいなもんですが、ボランティアにはまる人がいるように、幹事もやってみると、なかなかいいものかもしれませんよ(^^)/。
私は、大学卒業前の就職時期に、企業からのコンタクトを待たずに、こっちから企業の人事部に電話をかけて、どんどん会う約束を取り付けてしまいました(今、こういうことって、できるものなのかな?)。
そして、同じ学科のメンバー(計27名しかいません。)を募って、どんどん企業との合同面接会(という名の飲み会)を設定してしまいました。
※バブルだった当時は、普通にそういうことができましたが、今は企業の人事との飲み会の設定なんて無理なのかもしれませんね。
今、年齢が過ぎて思うことは、こういう人事に直接アタックしてくる学生は、やる気があるとみなされるものだとわかりますが、当時は、そんなことは知りません。
ただ、自分としては、待っているのが単純にイヤで、すぐ行動したかったのですね。
そういうことも関係しているのではないかと思いますが、うちの学科のうちの代は、全員が卒業できたばかりか、前後の学年と比較して、非常に優良企業に就職している割合が高いのです。
※同じ学科の卒業生の名簿が何年かにいっぺん、送付されてきますが、うちの代は-バブル絶頂期を割り引いても-とりわけ就職状況がいいのです。なお、最近の学生は、就職さえしていない卒業生も多いのです。
現実に、私の飲み会設定が縁で、企業に就職が決まった人が何人もいましたよ。
そういう私も、世間的には知名度はそれほど高くないのですが、三十数年経った今も、企業名が変更されず、業界最上位水準を保っているところに入れているのですから、運が良かったのでしょう。
でも、これって、間を取り持ったコーディネーター的役割を果たした恩恵なのではないかと思えるのですね。
昔の言葉にもありますが、「積善の家には余慶あり」というように、「良い行いには良い報いがある」と言うじゃありませんか。
それを期待して、間を取り持った訳ではありませんが、コーディネーターは、損して結局は得をするのだろうと思いますよ(^^)。